刈り払い機とチェーンソーやらの「手持ちエンジン機械」は、

だいたいが「ダイヤフラム式キャブレター」を使っておるので、

この、丸いゴムがついてます。

 

「ポンプ」というくらいで、使用前の空のキャブに、

ガソリンを吸い上げるのが仕事。

 

耐油性の、透明な柔らかい樹脂でできています。

が、保管の仕方にもよるけど、4~5年で硬化して、穴が開き、

吸い上げ無理になり、ます。

 

割れてますね。

今回は、新品の交換部品が無く、スペアのキャブから中古部品と交換しました。

 

が、それでも、動かない。

 

キャブの中には、2枚のゴム膜があるので、そちらのせいかと交換するも、

やはり、始動せず。

 

面倒になりそうな予感?

で、注射器で、空気を送り込んで、詰りを探ってみると、

2枚目の写真の、キャブレターの下部。

 

オレンジ色のゴム部品ですね。

ここに、古いガソリンの腐ったゼリー状のが、奥に付着して、

本来の弁の働きを阻害してました。

 

コンプレッサーのエアを吹き込んで、詰りを吹き飛ばしたら、復活。

見えないところに、原因があることもあるのでおもしろい。

 

再度、組みなおしたら、一発始動。

パチパチ。

 

放置機械の不調は、だいたいが

ゴム系部品の劣化と、腐れガソリンの詰りの二つです。

 

稀に5年以上使い続けても、不調が出ないこともあるけど、

逆に、たまにしか使わない機体の方が、不調になりやすいのが面白い。

 

燃料系統は、点検個所が沢山になるので、めんどくさいけど、

車やバイクに比べたら、ぜんぜん楽勝ものです。

 

そのほか、電気系統とかも可能性はあるけど、まれ。

そこらへん、日本製工業製品は、素晴らしいと思う。

 

ある意味ゴミが、こんな手間で復活するんだから、

考えてみれば、楽しい大人のおもちゃです。

 

不動の機械なんて、タダみたいなもので。

実務で役立つし。

ネットでは、そこいらにあふれてる。

 

いい時代だな?