ギブソンは何を求めているのだろう。
品質管理をテキトーにやっていた理由と、マーケティングがうまく出来ていなかったことや、楽器以外のものに手を出そうとして失敗した事が響いて、倒産寸前に追い込まれたギブソン。
代表が交代して、レスポールのスタンダードから、コイルタップと、訳の分からないスイッチとチャンバーボディーを捨てて、本当のスタンダードに戻したので、
「やったー、本来のギブソンが戻ってくる~、お金を貯めよう!チェリーサンバーストのレスポールをやっぱり買おう!」と思ったのもつかの間、著作権侵害でディーンギターを訴えたとのこと。
はぁ?
PRSの件での敗訴に懲りずに、また~?
YOUTUBEには今、これでもかとこのディーンに対しての訴訟についてのビデオが上がっていて、ほとんどが、呆れかえっている、勘弁してよ、的な意見であふれています。
この訴訟の件を聞いて私が一番に考えたのは、ギブソンって今、品質管理と、会社の立て直し、体質改善に忙しい筈なのに、ほかの会社にちょっかい出してる暇あるの?と、ギブソンがオリジナルであって、何があってもギター界のオールタイム横綱なんだからどっしり構えていればいいのに、といったところです。
ジミーペイジやスラッシュがギブソンであの音を作ったことは、アイバニーズやESPが逆立ちしてもは、変えられない事実であり、最大の永遠のプロダクトプレースメントであるのに。
要求額は5千万ドルらしいですが、負債5億ドルの足しにでもなればと狙ったのでしょうか?
確かにディーンのZシリーズとVシリーズはボディーだけを見れば、ディメンション上はかなりエクスプローラーとフライングVに似てるでしょうが、ヘッド!!!
おまけに、ディーンギターは、両シリーズを40年にわたってすでに作っているらしく、いや、なぜ今訴訟する? 今でしょ? 40年前でしょ! どこかのビデオで、冗談半分に、「社長が、もう一台ロールスロイスが欲しくなったから」ってからかっている人がいましたが、「複雑に見えるこの世界は、単純な感情で動いている」って結構本当だよなーとか考えてしまいました。 ゴーンか?
ギブソンさん、Zシリーズがコピーと訴えるなら、それを知って使ってる人たちも罰せられるべきなのでしょうか?
ビリーとダスティー、めっ!
一方、コピーもので今現在一番ユーザーに混乱を引き起こしているのは、実は中国産のギブソンロゴをつけた、違法ギターじゃないのでしょうか? 私は怖くて中古のギブソンとフェンダーは買えません。新品でも個人販売などでは買わないことにしました。今のうちに中国のコピー業者をつぶしておかないと、中古ギター市場の混乱はもっと大きなものになるでしょう。 でもギブソンは結局自分達の直接的儲けだけに興味があるのでしょうか? そのことはあんまり気にならないようです。
昔の日本製のギターもロゴを極力似せて造ってたようですが、まるまるロゴを完全コピーしてルイビトンのバッグ感覚で、消費者を騙す中国コピー業者とは、異なっていたようです。
PRSのシングルカットを著作権侵害としていたギブソンのモデルはレスポール氏がアコギの形をコンパクトにしたもので、ギターのボディーの形って、持ちやすさ、弾きやすさに於いて、本来なるべくしてなったと言える部分が多いし、基本的に、レスポールはアコギのハイフレットに対応した普通のスパニッシュギターシェイプなので、どっかのスペイン当たりの、有名ルシアーにでも、逆にギブソンを訴えてもらえないかなとも思います。
ヘッドストックシェイプにつても、1800年代のマンドリンがギブソンのオープンブックシェイプを持っているものがあったことを証言している人もいました。
ここ3-4年の値段の移行と品質の悪さ、このような理解不能の訴訟、私はギブソンは諦めました。 こんなアXな会社のものは買いたくないです。
東海の20万弱のLSかLTD/EIIのECを狙っていくと思います。
ギブソンが潰れたのなら、星野とかESPあたりに、サポートしてもらって、本来の本当の楽器メーカーに立て直してもらえれば、とひそかに考えていたのですが、もう無理ですな。
ギブソンはどこへ行くのだろう。
残念です。