こんにちは、夕陽です。

 

【統合失調症患者が「東大受験」してみようか】にお越しいただき、

ありがとうございます。

このブログは、皆さんへの報告というよりも、僕自身の記録・備忘録という目的で進めるつもりです。

 

統合失調症患者が東大なんて受かるのか?そもそも、受験するところまで行けるのか?

障害を知る人の中には、そう心配する方もいるのは分かりますが、、、

そんなことは、僕も分かりません笑

 

現在2024年4月下

受験予定は、10ヶ月後。

 

僕がこれから、どうなっていくのか?

興味がありましたら、思い出した時などに訪問してくだされば嬉しいです。

 

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実は、新石器時代についてのクイズを出そうかなって思ってたんですけど、

統合失調症患者である僕にとっては当たり前だと感じることを、健常者のデカルト式視野に合わせようとして、、

迷走してしまいました、、ので、それは次回以降で。

 

 

 

目次

・クイズの大前提

・世界史一問一答から

・クイズ

・時代背景

・ロシア前近代史

・クイズの解説

・ロシア人を教化するための時間

・クイズの答え

 

 

 

 

クイズの大前提

 

高校世界史でも学ぶように、「歴史」の前提として、

1、勝者が描いた。

2、文字として残っていないものは、「なかった」こととして扱う。

 

以上から、

現実とは全く違っても、「歴史」上では「現実」として話を進めることが分かります。

 

だから、「歴史」は、イキるおじさん(勝者)が「この会社の繁栄があるのは、俺(たち)のお陰だ」、、というお話になります。

 

 

 

そのために、

「現実」という言葉の意味は、常に二重になります。

これが「歴史」を学ぶことが難しい理由です。

 

「歴史の現実」では、

現実と全く違うこともありますし、

他人の功績も、自分だけの功績にしてしまうこともあります。

また、イキるために、都合の悪いことは記録に残すことはないし、

自分(おじさん)好みにちょっと演出を変えることはよくあることです。

 

 

 

 

僕は、統合失調症患者です。

だから、「俺様は凄いんだ!」という物語を丸暗記することは、不可能に近い。

だから、人間の物語にする必要があるのです。

 

だから、、

ここでは、「歴史の現実」ではなく「実際の現実」は何??

という視点で、話が進んでいきます。

 

もちろん、都合の悪い「実際の現実」は消えていっています。

たとえ意図的でなくても。

「俺様の功績だ!」と言うだけの物語では、他の人の功績にまで気持ちを向けることは不可能だからです。

 

これが、クイズを解く時の大前提になります。

 

 

 

 

世界史一問一答から

 

『世界史B 一問一答 必修版』(加藤和樹著)東進ブックス

P248

 

9世紀、スラヴ人への布教のために「キリル文字」が考案された。

キリル文字とは、現在のロシアのアルファベットのことですね。

 

解説として、、

ギリシア正教の伝道師キュリロスが考案したグラゴール文字に由来し、やがてキリル文字に発展した。

10世紀にはスラヴ圏東部に普及し、現在のロシア文字のもとになっている。

 

 

 

クイズ

 

さて、ここでクイズです。

 

ギリシア正教は、ギリシア語を公用語にしています。P245

どうして、ロシアに布教するのに、わざわざ全く新しい文字を創ったのでしょうか?

 

 

 

 

時代背景

 

9世紀

「歴史の事実」で注目すべきは、、西ヨーロッパです。

 

それまでに、ローマは東方に注力するようになりました。

次に、ローマは東西に分裂し、西は滅びます。

 

その頃に、ゲルマン人の大移動が起こっていますね。

西ヨーロッパは混乱します。(突然8万人が来たから)

 

当時、西ヨーロッパに暮らしていた民族は、

ケルト人、ローマ人、ゲルマン人。

ケルト人が原住民、ローマ人とゲルマン人が移民です。

 

ローマ人とゲルマン人は、きちんとした雇用契約を結んでいます。

役人や傭兵として雇う、その報酬はケルト人の土地です。

 

そこにキリスト教の宣教師が来ます。

いわゆる修道院というものですね。

 

修道院は、「祈り、働け」がモットーです。

「働く」とは、開墾のことです。

荒れ地を畑にしていきます。

 

荒れ地とは、森林のことです。

だから、樹を伐り倒す絵が資料集に載っています。

 

同じ資料集には、数百年で西ヨーロッパが裸になっていく様子が載っています。

黒死病が、その森林破壊を止めます。

人口が激減したので、あっという間にある程度の森林が復活しています。

 

 

 

ここで気をつけるべきは、

その森林は、以前の森林ではない、、ということ。

 

多くの童話が語るように、

本来の森林が破壊された後の森林なので、森林は怖くなっています。

 

だから、人々は森林から離れます。

小さな村や都市が発達することになります。

突然に多くの集落ができれば、当たり前ですけれど、水を大切にできない。

だから、きわめて不衛生になります。

現代でも欧米の人がお風呂に入らない、、のは、この名残りかもしれません。

 

そこに、大学ができます。

中世の有名な大学は、イタリア、フランス、イギリスという西ヨーロッパ中心です。

 

9世紀以前、大切なのは東でした。

けれど、いつの間にか西が重要になっていきます。

 

修道院があれだけ西に注力したのは、いったいどうしてでしょうか。

もちろん、政治欲のためではありません。

禁欲主義でしたし。

 

もちろん、西ヨーロッパにいる人々にも、神の恩寵を与えたかった。

では、神の恩寵とは何でしょうか?

 

唯一神に完全な信仰を持つ、、ことによって、天国(つまり現世ではない)に行くこと。

 

キリストを信じてなければ、その人々は救われていない。

だから、その民族は不安でいっぱいだ。

 

その理由は、唯一神以外を信じてるから。

信じてるとは、何か?

ここでは、交流してること。

ケルト人は、邪神と交流しています。

 

その邪神とは、現代でも残るケルト関係で考えると、

森林の中で住んで、妖精さんの話をする、、ことですね。

 

布教のためには、不明な人々を導く必要があります。

だから、森林の中に住んで、森林の恩恵を受ける、、ことは、認める訳にはいかないのです。

 

もちろん、ローマ人やゲルマン人のための食料供給のためにも、

森林を伐り開くことは、使命に満ちたものになります。

 

ここで言う森林とは、

恩恵を受けることができるものであるのは、間違いありません。

もし、ケルト人が森林を怖がっていれば、「そこから出ておいで」と言えば良いので楽だからです。

 

モットーも、「祈り、働け」じゃなくて「祈り、誘え」になるはずです。

ケルト人が嫌がったので、「働け」になってしまった、、と考える方が、理に適っています。

 

 

 

 

ロシア前近代史

 

モンゴルが来襲し、しばらく占領されます。

「タタールのくびき」と言われる出来事ですね。

 

その後の記録ですけれど、

ギリシア正教会の財産目録が博物館に残っています。

 

ある牧師?一人の財産で、護衛が数十人います。

つまり、未だキリスト教は人々に受け容れられていないのですね。

 

ただ、他にも農奴や物的財産は多いので、

人々をしっかり支配はしています。

 

個人的な意見ですが、

まず、キリスト教会が来て、一生懸命布教します。

 

ある程度、人々を支配することができました。

けれど、まだ心まで支配することはできていません。

 

その状況で、モンゴル軍が攻めてきたのです。

モンゴル軍は、他の土地でもそうですが、宗教的に寛容でした。

だから、ロシア人が味方についた。

だから、支配者とキリスト教会は見捨てられた、、のだと思います。

だから、あれだけの速さで、モンゴル軍はヨーロッパに到達した。

 

そして、ロシア人は「被支配者」であることを喜んで受け容れてしまった。

受け容れてしまったのです。

 

だから、モンゴル軍が去った後、

キリスト教会が再び支配するのが、スムーズでした。

 

「被支配者」の立場を受容したことが、彼らロシア人を農奴という身分に貶めてしまったのです。

 

 

 

 

クイズの解説

 

これらを前提に、クイズを考えましょう。

 

どうして、ギリシア語ではなく、わざわざ新しい言語を創り出したのですか?

布教に来た宣教師は、ロシア人ではなく例えばギリシア人です。

 

布教という目的のためなら、ギリシア語で良いのです。

宗教革命の前に起きた、フスやウィクリフのことは、カトリックでのこと。

カトリックでは、ラテン語から他の言語への翻訳が禁じられていました。

 

 

 

 

ギリシア正教会は、いったい何を考えたのでしょう?

 

まず、「歴史」では、ロシアで文字が生まれたのは、9世紀です。

それまでは文字が存在していませんでした。

なぜなら、記録がないから。

記録がなければ、「なかった」ことになるという歴史の前提を思い出してください。

 

 

 

けれど、「実際の歴史」では違うかもしれません。

 

イキるおじさんの「歴史」なら、

布教のためにキリル文字を発明した、、と「暗記」するしか方法がなく、

それ以外に考えることはできません、、

(はっきり言って、それじゃつまらないから、受験勉強は睡魔との戦いになってしまいます)

 

睡魔と戦っては、僕は負けてしまいます。

なぜなら、統合失調症だから、、耐えられないのですよ。

 

話がズレました、、

 

キリル文字以前に、他の文字があったかもしれない。

可能性は捨てることはできません。

しつこいようですが、アカデミックな「学問」ではなく、「実際の歴史」を考えています。

 

 

 

 

もし、仮に、キリル文字以前に文字があったとして、、

ギリシア語で布教したら、どうなるか?

 

母語の他にギリシア語を覚えれば良いのです。

案外、簡単ですよね。

 

支配者と話す機会があるので、覚えることは難しくない。

だから、近代ロシアの貴族社会では、外国語が公用語でした。

上流では、母語ではない言語を使う、、という流れがあったのです。

 

では、、

それなのに、新しい言語を創ったのは、なぜ??

 

はっきり言って、新しい言語、しかも自然発生的でない言語は、覚えるのが難しい。

なぜなら、日常的に使う場面が「全く」ないから。

実際、他の国で新しい言語を作って布教した、、なんて話、ないですよね。

 

つまり、新しい言語を作る必要が、ロシアではあったのです。

 

 

 

 

ロシア人を教化するための時間

 

ロシアには、シベリア杉があります。

杉とは、北の方であればあるほど、その薬効は高い。

 

旧約聖書でのソロモン王をはじめ、

昔の王は、杉を重要視しました。

 

だから、資料集などでも、古代から杉の伐採でお金儲けしようとする民族の説明があります。

ミイラを作るのにも必要でしたし。

 

けれど、ロシアでの杉伐採の記録は残っていません。

実際、現代でもシベリア杉の森は壊滅的打撃を受けた形跡はありません。

 

つまり、、

ロシア人は、杉の森林を大切にしていた。

これは状況証拠から分かります。

 

では、キリスト教会は、

森林を大切にする民族に対し、どう行動したでしょうか?

 

ケルト人を救うために、ケルト人が大切にしていた森林を破壊しました。

数百年の時をかけて。

 

それは、天命です。

邪神と交流する人々、つまり、森林の恩恵を受ける人々をキリスト教化することは。

 

同じ発想で、ロシアを見ます。

邪神を信じる、つまり、キリスト教会が推し活する唯一神を信奉しない、、という不明な人々がいます。

 

ロシア人に真面目に一生懸命布教していたのは、当時の西ヨーロッパを見れば分かります。

イキるおじさんの言うことは、否定できないのです。

 

ロシアでも苦労したはずです。

新しい言語を生み出そうとしたくらいですから。

 

当然、ロシア人の教化には時間がかかります。

だから、当然、ロシアの近代化は遅れます。

それどころではなかったからです。

 

ケルト人を教化するには、約1000年かかりました。

魔女狩りや大学の設置など、森林を大切にする文化を破壊、つまり邪神を地獄送りにし、人々を救うためには長い長い時間がかかりました。

(だから、ケルト文化は現在では残っていません)

 

ロシア人に対しても、同じ時間がかかった、、と見ることができると思います。

 

 

 

 

クイズの答え

 

ギリシア語で布教してしまうと、

第二言語を習得するように、簡単なのです。

 

その理由は、例えばギリシア語の背景には感情があるから。

日本語で言う、言霊があるのです。

 

「愛してる」

「アイ ラブ ユー」

「ウォ アイ 二―」

全て「愛してる」ですが、簡単に覚えられるでしょう?

しかも、気持ちを込めるのも簡単です。

 

けれど、、

「タベ チョンスリ ロン マク ツイモン パー」(君をとっても愛してる)って、同じ意味の言葉を、僕が今作りましたけど、、

覚えるの、難しいでしょう?笑

しかも、心なんて込められない。

 

だから、1000年かかった。

その文化を滅ぼすのに。

 

新しい言語を作れば、その「感情」すらコントロールできるのです。

今、「愛してる」の気持ちを一瞬失わせたように。

 

森林を大切にする「感情」を失わせれば、当然、キリスト教に改宗させるのは、容易です。

 

 

 

 

結局、、

クイズの答えは「ロシア人への布教のため」でした。

 

「支配者が描く歴史」と同じじゃないか!!

はい、そうです。

 

だから、イキるおじさんの「俺様が偉いんだ!」という言葉を否定できないのです。

 

 

 

 

ただ、、その物語は全く別のものになります。

 

「布教のため」の意味は、ロシア人を救うために、ロシア人の文化を破壊する、、という意味ですから。

これが、キリル文字に込められた二重の現実になります。

 

 

 

 

今日も読んでくださって、感謝です。