成長の様子をブログに投稿した翌日、
なんとその雛ちゃんに事故が!!
他の大人の文鳥3羽と共に、みんなでカゴの外に出ている時にそれは起こりました。
何かに驚いて突如としてみんなでバサバサーッと飛び立って、部屋の中をグイーンと飛んでそれぞれ良い所に着地して涼しい顔をしていたのですが、なんか鳥影が足りない気が……??、と思って見回してみたら
やっぱり3羽分しか姿を確認できない!
誰々が居るのかよくよく見ると、3羽とも大人の文鳥さんでした。
あの子が居ない!
あの子はどこへ行ったのか??
何かの後ろ側に行っちゃったりとか?
どこか陰にハマっちゃった?
注意深く見回しても姿が見えず、どこに行っちゃったのかと心配になった時、急にバサバサッという音が聞こえたので、ビックリして音のした方を見ると、窓枠と障子の桟の所で変な格好になって翼をバタつかせる雛ちゃんの姿が目に入りました!
すぐに拾い上げたのですが、脚(指??)は死体のようにクシュッと丸まってるし、なんか体が斜めになってるし、私の手の中で目を閉じたままグッタリして全然動かないし、この子はここで死ぬのか!?、と本気で思った程でした。嘴の根本の方に擦り傷みたいに白い線がいくつかできていて、右側の付け根のところになんとなく違和感を感じました。どこも出血はしていないようでしたが、な〜んか嘴の付け根の所が、赤いような、溝が出来てるような、それまでとちょっと違う気がしました。手に乗せて、一生懸命呼び掛けたりとか何をしても全然反応せず、本当にまるで死体のようになっていて、手でも殆ど鼓動が感じられませんでした。心臓が動いてる感じとか呼吸してる感じはあまり伝わって来ませんでしたが、
それでも、生きてはいる!
死んではいない!!
今、ここで確かに生きている!!!
と思って、必死で名前を呼び掛けたりしました。
どこか骨折でもしてたら大変なのであんまり下手に触れはしなかったのですが、どこかおかしなことになっているところは無いか注意深く見ながら、撫でたり、脚の指を前と後ろに戻らないかと開こうとしてみたり、してました。
突然死にそうになっている現実を受け止め切れないまま、ヒーターの前で雛ちゃんを温かくしながら必死で名前を呼び掛けて撫でていました。
そうしているうちに、脚の指は前の3本は前に、後ろの1本は後ろに、と元の形に戻ることができました。頭も自分で支えていられるようになっていきました。目を開くことも出てきましたが、またすぐ閉じちゃうしまだ全然動かないし、脚もちゃんと普通に伸ばせるのか分からない感じで、心配と言うよりも恐怖と緊迫の時間が暫く続きました。それでも、温かくしながら撫でたり呼び掛けたりしているうちに、意識がハッキリしてきた感じで、両脚共に私の指を掴めるようにもなり、大人文鳥さん達の声に反応して姿を探そうとしたり自分でも鳴き声をあげました!そして、自分の意思で、自分で自由に動けるようになりました!
自らの意思で、自分でみんなの居る鳥かごへと戻るまでに復活して、最初はちょっとフラッとしてましたが普段通りの動きもできて食欲もありそうには見えたのですが、目を瞑ってじっとしている時間が長かったり、どうにも様子がいつもとは違う気がして気掛かりでならず、結局、近くではないのですが小鳥専門の病院まで連れて行くことにしました。そしたらなんと、嘴が、擦り傷なんかじゃなくて、根元からボロッと取れちゃいかねないような怪我をしている事が判明しました!!
言うなれば嘴の根本の骨折みたいな状態です。(嘴は骨で出来ているのではないので骨折とは呼ばないそうです。)
そしてもう一つ、そのうと糞の検査の結果、ヘリコバクターという菌が居ることも判明しました!
お薬を処方していただき、帰宅してからはみんなで住んでたカゴを離れて療養生活に入ることになりました。が、問題が一つ。その時点でまだ一人で餌を十分に食べられていなかったのです。病院から帰って来て、最初は1羽だけ別のカゴに入れて様子をみてみましたが、やっぱり母鳥と引き離しておいたらマイナスしか無さそうだったので、母鳥に付き添ってもらっての療養生活となりました。自力で十分な栄養を摂れない問題の解消の他にも、一緒に居た方がまだ両方の精神衛生上良かったみたいで、母も子も安心して落ち着いたように見えました。
そして、お母さんと一緒に元気に療養生活を始めたのですが、私の心配や気苦労を知ってか知らずか(いや、絶対全く分かってない)、お母さんの脚やしっぽにパクっとちょっかいを出してみたり、自分の脚をガジガジ噛んでみたり、餌箱や鳥かごをかじってみたり、余計な物ばかりいっぱい噛みついているので、「わぁ〜、ダメ〜!!
」「今はそれ止めて〜!!
」と何回も言ってしまいました。
嘴を怪我してるというのに、次の日にはもう色んなものをガシガシ噛んで、見てるこっちが本当にハラハラドキドキ焦りました。
危険な怪我してるのに、本人はあまり痛みを感じていないのでしょうかね……?良いような悪いような……
写真は療養生活に入っだばかりの日の雛ちゃんです。
(心無しか元気が無さそう……??)
おそらく一番最初はどこかに嘴の根本をぶつけた…しかも強打した…んだと思います。そして強い衝撃を受けて脳震盪でも起こして発見した場所に落ちたのか、突っ込んで行っちゃったのか……
ちょうどその瞬間の現場を見られていないので実際にはどこでどうなったのか分からないのですが、みんなで飛び立って着地(雛ちゃんだけは着地失敗)してから雛ちゃんを発見して拾い上げるまで、何秒かの時間でした。もっとそのままで時間が経っていたらどうなったんだろうと思うとゾッとします。
体をぶつけた時に受けた衝撃も相当大きかったでしょうし、ビックリして、怖くて、何が何だか訳も分からず、ショック状態だったんでしょうね。鳥にもあるのか分かりませんが、人間の場合の迷走神経反射のようなことになったのでしょうか……
でも、あの時、羽根をバタつかせて音を出して気付かせてくれてなかったら、もっと発見が遅れてすぐに助け上げられなかったと思います。
本当に、ちゃんと自分の居場所を教えてくれて、しっかり戻って来てくれて、ありがとう!!
順調に回復して、早く完治しますように……