トリマーJJです
 
今日も休みです。
 
晴れてる日も好きですが、どっちかというと雨の日が好きです。
 
 
 
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高温多湿のシーズン
 
愛犬との生活で気を付けることがいくつかあります。
 
・熱中症
・除草剤
・ブラッシング不足による皮膚の通気性悪化(からみ、毛玉、抜け毛が溜まっている)
・ハチ
・ノミ
・ダニ
 
 
など
 
今日はノミについて書きます。
 
下矢印これがノミです。
犬ノミ・猫ノミの区別はノミの頭部の形でします。こんなのが自分のコに寄生して吸血しているとわかるとゾッとしますよね。
 
もしJJの愛犬愛猫にいたら(いたことありませんが)いてもたってもいられなくなります。あっ、もしノミを見つけても指で潰しちゃだめです。台所洗剤を入れた容器にノミを入れて動かなくなったらトイレに流しましょう。
 
 
ノミは春〜秋にかけて活動が活発になり増殖します。犬の皮膚トラブルが増えるのも今の時期です。暗くて湿度の高い場所を好みます。
 

 
 
 
 
ノミに寄生されるとどうなるか?
 
 
こんな様子で活動しています。気持ち悪いですねアセアセ
 
●ノミの活動と吸血が刺激となり、犬は歯で毛と皮膚をつまむように咬みます。このときに、犬がノミを飲み込むことがあります。これが怖いです。飲み込んだノミの体内にサナダムシの卵があったら、犬の体内で卵が孵化して育ってしまいます(ノミはサナダムシの媒介役)。
 
サナダムシは小腸に寄生して犬から栄養を奪う危険な虫です。犬の肛門まわりで米粒のような形でみつかります。 犬条虫、瓜実条虫ともいいます。細長くて節のある虫です。
 
●ノミの排泄物も皮膚の刺激になります。犬の毛をかき分けて黒い粒状のものを発見したら、ティッシュの上に乗せて水で濡らして茶色く染まるか確認します。ティッシュが茶色に染まったらそれはノミの排泄物=ノミがいることになります。茶色く染まる理由は、吸血したからです。
 
●犬がノミに吸血されると、吸血時のノミの唾液に反応して皮膚炎をおこします。非常に強い痒みのため掻き崩しをおこし、掻き崩しによる皮膚の化膿、脱毛、かさぶたができます。たとえ一匹でも皮膚が反応します。「ノミアレルギー性皮膚炎」で検索すると画像が出てきます。いろんな写真を見るとかわいそうです。
 
 
 
 
ノミの予防は?
 
 
●卵、幼虫、さなぎ、成虫に効く薬で年間を通して予防すること
 
卵や幼虫は適切な環境が訪れるまで半年は余裕で生きます。生命力が強いです。市販の蚤取りシャンプーや首輪では効果が劣りますので、獣医さんに相談して自分のコにあったもの処方してもらいましょう。
 
 
●毎月の定期的なグルーミングによる犬の様子や皮膚異常の早期発見
 
トリマーは犬の皮膚と毛を本当によく見ています。飼い主さんが気がつかなかった皮膚の変化、皮膚の異常などを発見することが多いです。
 
 
●散歩コースの見直し
 
 
●散歩後、自分の靴や洋服などにノミダニがついてないかチェック
 
 

●掃除の徹底
 
犬の体にノミが確認できなくても、ノミの卵・幼虫が絨毯、畳、犬のお気に入りの場所、車内、家具の隙間、暗くて湿気の多いところに存在している可能性がありますので、こまめな掃除、グッズの定期的な買い換えが必要です。
 
 
 
●犬の皮膚の通気性を良くしてあげること
 
ブラッシングが不十分で、からみ・毛玉・抜け毛が溜まっている犬の毛の状態はノミにとって生活しやすい環境です。
 
ブラッシングって犬の皮膚の通気性をよくして健康を保つため(加えて、皮膚と毛の観察)に必須なことなんですけど、テレビでも雑誌でもブラッシングはお飾り的な位置で適当に紹介されやすいのでトリマーとして残念に思うことがあります。
 
皮膚の通気性をよくするためには、ブラッシングのポイントを覚えて自分のコにあった道具を使うこと。プロとは行かなくても、アマチュアの一個上のセミプロレベルまで技術を高められます。
 
このブラッシングスキルは、シニア犬になったときにも大きく役に立ちます。
 
 
 
これらが犬をノミから守るために必要なことになります。一つの予防をやったから大丈夫ではなくて、多面的に年間で予防することが大事です。