トリマーJJです
 
昨日、1ヶ月ぶりにジムの練習に参加しました。たった1ヶ月動いていないだけなのに、準備体操の受け身、マット運動、重たい縄跳びだけで軽い息苦しさを覚え、最後の最後はけっこうハードでした 笑
 
そして今朝は起き上がるのを躊躇するくらい、体幹と首から感じる筋肉痛。筋肉痛を感じたちょっとうれしい朝でした。
 
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在学中を含め、トリマーになれたてのころって「今日も動いて全然カットができなかった・・怪我もさせてばかりだしもうトリマー嫌だ」と思ってしまうことがあると思います。
 
 
人間と違って犬がシャンプー中やカット中に動くのは当たり前のこと。グルーミング中の犬の動きをある程度想定出来るようになって、左手で犬をコントロールできるようになったときに(完全には無理です)、その悩みはある程度は解消されます。
 
 
ハサミに向かって咬んでくるコとか、トリマーの唇や耳を咬んでくるコは別として。
 
 
現場で何千頭、何万頭のグルーミング経験値を積む過程で失敗成功して、社会的にも痛い目を味わって、勉強して研究して自分で工夫していくうちに技術力も精神力も上がってくるとJJは個人的経験から思いますよ。
 
 
【顔のカット中のよくあるケース】
 
 
顔をグイグイと上下左右に動かしてしまうコだったり、なぜか顔を真横に傾けてしまうクセを持ったコだったり、ハサミの開閉音が苦手でカット中に急にブルブルと頭を振ってしまうコがいます。
 
 
そんなとき、きちんと保定しないと怪我をさせてしまいます。
 
 
加えて、保定の力が強すぎたり、犬の気持ちを無視した抑えつけをしてしまうと負の報酬が作用し嫌がるコになってしまいます(トリミングだけじゃなくて、シャンプーすすぎ、爪切り、耳のケアも然り)。
 
 
 
今日はそのコントロールのコツを書きます。
 
 
 
下矢印写真モデルはマルチーズのtenちゃんラブ音譜音譜 
 
 
グルーミングテーブルに乗せて顔のカットするとき、通常は下顎(赤丸で囲った部分)を持って保定とコントロールします。

 
JJの周りではいませんが、犬の扱いが最低なトリマーだと、犬が顔のカットを嫌がるからといって下顎(あご)の毛を乱暴にガシガシと引っ張ってしまう人もいます。これは絶対にやってはいけないことです。犬は首を痛めるし、下顎が簡単にはずれてしまいますし、トラウマを植えつけるだけです。
 
 
下矢印上の写真のやり方だと指先に力が入りやすく、指と手首が疲れてきますので、やってて疲れを感じたり、犬が動いてしまうようなやりにくいコだったら下記のやり方に切り替えます。
 
 
あっ、モデルのtenちゃんは大人しくてフレンドリーで良いコですグッラブラブ
 
 

 

親指と人差し指を下顎に添えながら、中指を下顎の付け根のゴリゴリしている部分(緑丸で囲った部分)に添えます。これだけで安定力が増しますし、保定時に犬にかかる力が分散されます。

 
 
 
 
下矢印さらに安定させたいときは、薬指(緑丸で囲った部分)を首の適当な位置に添えます。
 
 
顔のカットの時に、追加で添える指の本数や位置に絶対的な決まりはないので、犬が心地よさそうな位置を、自分の指先の感覚を頼りに探してみてください。JJはいろいろ試した結果、これに落ち着いています。そのコそのコによってコントロールの仕方を変えています。
 
 
トリミングは、犬をコントロールする技術が育たないとうまくなれません。
 
トリマーの仕事の専門性が認知されるように仕事をしていきたいですねニコ