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moroのほぼ活字ブログ

活字中毒の、ほぼ活字についてのブログ。活字中毒ですが、誤字脱字多めのユルブログです。柔らかくお付き合いください。

『嶽神上・下』
長谷川 卓

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佐伯泰英が好きな方なら大好き。

歴史小説でなく、時代小説と言うのでしょうか。

主人公は山で生きる、一人渡りの多十。

あらゆる刺客(忍者です)から、武田氏の嫡流を守り抜きます。

沈黙シリーズ、スティーブンセガールのように、

パラメータ無視、無敵です。

ので、どれだけ強い忍者が来ようと、

安心しきって読めてしまいます。

あ~おもしろかった。


登場人物が、ほぼ武士でなく、

忍者や山人なので、

みな苗字がなく、

出身地や、特技と名前で呼ばれます。

私がこの本に登場するならば、

『枚方の早苗』

『絵心の早苗』

『長髪の早苗』

くらいなもんでしょうか。

どうせ伸ばしているなら、

髪の毛を使った特技でヒトハナ咲かせたいので、

『髪の毛一本一本が、世界最高強度の有機繊維でできていて、

相手が痛みを感じないほどの早さで切り刻むことができる。

戦が終われば、その髪の毛を竪琴にして、

猛者どもの魂を洗うレクイエムを奏でる。』

という設定で出たいです。


姉妹(しまい)設定

って、

それだけでグッときますよね(私だけ?)

親友であり

ライバルであり

なんとも素敵な関係です。

私には、ひとまわりも離れた姉がいますが、

ずっと母親のような

頼れる相手でした。

今もそれは変わりませんが

私が年くった分、

気持ち近づいたかな、と思います。

ライバルにはならない分、

ほんわかした間柄です。

殴り合いもしたことありません。


『海街diary5 群青 』
吉田秋生


吉田秋生、神!!!

女を描いても

男を描いても

何描いてもいいです…

名作BANANA FISHは、売ることもましてや捨てることもできず、大事にとっています。

あれってBL⁇

本当に、男を描いても女を描いても…!


書きためていたもの第二弾です。

そして初めてFB連帯するかもしれない投稿です。

手に汗!


『あやしうらめしあなかなし』
浅田次郎

photo:01



浅田先生は、

京極夏彦と違って、

怪もあっさりと

そして悲しい話が多いですね。

なんとなく、

夏目漱石の

『夢十夜』を思い出すような

不思議な短編集です。

これを読んで出勤していると

もしかしてこんな私の前世は

真っ白なユリの花で

あの人(誰)が百回目覚めるのを

待ってるのかも、

なんて、軽くトリップできる所が

かなり重宝します。


それでもやっぱり

浅田先生には

『プリズンホテル』のような

任侠物を

これからも書いていっていただきたいと

思いました。