『嶽神上・下』
長谷川 卓
佐伯泰英が好きな方なら大好き。
歴史小説でなく、時代小説と言うのでしょうか。
主人公は山で生きる、一人渡りの多十。
あらゆる刺客(忍者です)から、武田氏の嫡流を守り抜きます。
沈黙シリーズ、スティーブンセガールのように、
パラメータ無視、無敵です。
ので、どれだけ強い忍者が来ようと、
安心しきって読めてしまいます。
あ~おもしろかった。
登場人物が、ほぼ武士でなく、
忍者や山人なので、
みな苗字がなく、
出身地や、特技と名前で呼ばれます。
私がこの本に登場するならば、
『枚方の早苗』
『絵心の早苗』
『長髪の早苗』
くらいなもんでしょうか。
どうせ伸ばしているなら、
髪の毛を使った特技でヒトハナ咲かせたいので、
『髪の毛一本一本が、世界最高強度の有機繊維でできていて、
相手が痛みを感じないほどの早さで切り刻むことができる。
戦が終われば、その髪の毛を竪琴にして、
猛者どもの魂を洗うレクイエムを奏でる。』
という設定で出たいです。