あたしはあなたの海

傷つき疲れたらここに帰っておいで

ここには永遠の愛がある

けして失われることも

傷つくことも

迷うこともない

どんな姿のあなたも受け入れる

どんなあなたの罪も受け入れる

どんなに遠く離れても

この愛をあなたに注ぎ続ける

どんなに時を隔てても

変わらぬ愛を誓う

ここではすべてが満たされている

あなたが傷つき打ちひしがれたら

この満たされた愛で包んであげる

だから恐れることなく旅を続けて

何処へでも羽ばたけばいい

そしてここへ帰っておいで…

あたしはあなたの海


凍てつく冬が終われば

春は容赦なくやってくる…

春一年で一番辛い季節

「おめでとう」が飛び交う季節

あたしは耳を塞ぎながら

足早に街を通り抜ける

咲き誇る桜を横目に

泣きたい気持ちを抑えて歩く

春よ春

あたしを苦しめないでおくれ

いつか笑ってお前を迎えられる日まで

どうかあたしに触れないでおくれ

春よ春

あたしの涙を

お前の温かさで隠しておくれ

あなたはあたしを愛さない…
わかっているから
愛なんていらないと強がってみる
愛は満たされているからと
言わなくてもいいことを言ってみる
ねぇ、欲望だけでいいから
あたしを抱いて…
他に何も望まないから
その胸で眠らせて…
あなたに溺れたい
たとえそれで
行き着くところが地獄だとしても
泣いたりしないから…
ねぇ、あたしを抱いて…

2022.1.31 キキ