ケ・セラ・セラ -15ページ目
君と話しがしたいんだ…
たとえば
「おはよう」って言ったら
「おはよう」って返してくれる
「行ってきます」って言ったら
「行ってらっしゃい」って返してくれる
挨拶だけだってちゃんとした会話だよね…
それだけでいいんだ…
今はそれだけで…
それ以上のことは何も望まないから
「おやすみ」って言ったら
「おやすみ」って返してくれる
「ただいま」って言ったら
「おかえり」って返してくれる
言葉にするのが難しいなら
手を振ってくれるだけでいい
それも難しいなら
振り向いてくれるだけでいい
少しずつ…
今のうちに…
ふたりだけのうちに…
もつれてしまった糸を
解いていきたいんだ…
君を愛したいんだ…
青空を見ていた
からっぽの心で
青空を見ていた
そこには愛も憎しみも祈りも呪いも
何もない
ただ青空を見ていた
青い空はからっぽの心に
何も語りかけない
ただそこにあるだけで
何も意味もない
そう…
ひとつだけ思ったのは
もしもこの空を飛べたら…
飛べたらいいのに…
あなたが見える…
この眼にありがとう
あなたの声が聞こえる…
この耳にありがとう
もうそれだけで充分なのに
これ以上何を望めばいいのか…
わからないくらい満たされている
あなたに触れられる…
この腕にありがとう
あなたの後ろをついて歩ける…
この脚にありがとう
あたしの身体は完璧過ぎる…
いつかどれかを…
いつかすべてを…
失う時が来るのだろうか…
それでも大丈夫
もうたくさん生きてきたもの…
あたしの記憶に残っているもの…
そう…
あたしの頭もまだ大丈夫
本当に誰に感謝すればいいのか
わからないけど…
「ありがとう」
「ありがとう」

