こたつの上には必ず置いていたみかん。実家ではこたつには入りながら、指が黄色くなるまで食べたもんだった。チラシでゴミ箱を折ったり。よく考えたら別にわざわざ折らなくても、チラシの上に剥いた皮を集めて捨てたらいいのに、とか思う。
最近ビタミンが不足している気がして、みかんを買った。7個入りぐらいの安いみかん。果物は腐らせがちなので、あまり量が多い物は買いたくないけれど、みかんだから食べれるかなって。なんとなくスーパーで手を伸ばした。
みかんって良いよね。人間に優しい果物だと思う。まず、皮がバナナみたいに手で剥ける。桃とかめんどくさい。手がデロデロになるしで、あんまり良い思いをした事ない。キウイとかならまだ良い。半分に切ってスプーンでほじくったら良いから。でも、包丁を洗うのがめんどくさい。少しでもめんどくさいなんて思ったら、もう冷蔵庫の中で死んでいきますよ。
「あれ?これはいつのやつ?」
そんな事は日常茶飯で、だからこそみかんを買ってきた。因みにバナナも楽ではある。けれど、奴はすぐ腐るから。気がついたらもう真っ黒です。食べれるんだろうけど、グシュグシュのバナナはなんだか食べたくない。青過ぎるバナナは不味い。美味しいタイミングで食べきれないから、バナナは買えないのだ。
まだこたつは出してない。ただの机にみかんを置いた。7個入りのみかんの袋。美味しかったら良いんだけど。
私はそんな事を考えながら、椅子に腰をおろした。チラシでゴミ箱を作るために、特売のチラシに手を伸ばした。