神様、神様。おならが止まりません。ぷこぷこと。腸内環境悪化中です、みたいなおならが出ます。私は夜空に願いを捧げていた。月も出てない、静かな夜だった。私は組んだ指先に力を込める。
神様、神様。「ぶおんっ」と臭いがないのに爆発音デカめだったり、「ぷすぅ」と音こそは無いですが、殺人ガスかと思うくらいのおならが出たりします。
本屋でおならをすると悲惨です。本を探していてふむふむとしていると、さてさて一発かましましょうかと「ぷすぅ」。マーキングですか?という臭いおならが出ます。慌ててその場を離れますが、そこになんと可哀想な少女が立つではありませんか。私はドキドキです。「くっさ」などと言われたら私はどうしたら良いか分かりません。
さらに悲惨なのはエスカレーターです。私の後ろに立っているOLさんに向かって「ぶおんっ」。わざとじゃないんですぅ。信じてください。あと少し、あと少しでエスカレーター終わると思うと、緊張と尻の穴が緩んでしまっただけ。これは本当に気まずいです。
神様、神様、私は街中を歩く時はイヤホンをします。音に私がびっくりしないように。私は基本早歩きです。風が私のおならを遠くに飛ばして欲しいから。
どうかお願いです、神様。私のおならを薔薇の香りに変えてください。もしくは、無臭でお願いいたします。私はそう願った。月もない夜、流れ星は現れなかった。