続きです。


2回目の夫の朝帰りで、ほぼ確信を持った私。

朝シャワーして、そのまま寝て、起きてきた夫に

「無断で外泊しないでって言わなかった?」

と怒りをぶつけた。


まだ、泳がせなければいけない。

勘づいていることを言ってはいけない。


不倫してるでしょ。やめて。と伝えてやめくれる人ならどれだけ良かったか。

今までの経験から、絶対に私の言うことを聞くはずがないので、有無を言わせぬ証拠を押さえないと、絶対に認めないし謝っても来ないのが分かっていた。


「あぁ。…わかったよ」

と面倒そうに言う夫。


何をわかったの?

もう朝帰りしないってこと?

それとも朝帰りはするけど、連絡はするってこと?


ツッコミたかったけど、言い争いになると、不倫に気づいてることを言ってしまいそうだったから、グッと堪えた。




そして、この時からわたしは証拠を掴むために動いた。


まずは夫のスマホ確認から。

私達夫婦はお互いにスマホにパスワードをつけてある。

それは子供がまだ赤ちゃんだった時、スマホをイタズラしないように、夫婦で話し合ってつけたもの。

お互いにパスワードは、〇〇の数だよ、など口頭で教え合っていた。


見たいなら見ても良いけど、

見てもあんまり良いものないよ、が夫の言い分。


私は、やましいことはないけど、友達が私を信頼して送ってきたLINEとか、勝手に見られるのは嫌だな。が私の言い分。


信頼していたのもあるし、夫婦といえどプライベートは大事なので、今までお互いにスマホを見ることは無かった。


でも、何としても証拠を掴みたかった私は

ある日、意を決して夫のスマホを調べる為

教えて貰っていたパスワードを入れてみた。

そして、女とのやり取りを見つけたのです。


それと同時に探偵を調べた。

高い。

一回張り込みで15万くらいかかりそうだと言うことが分かった。

例えば1週間監視してもらうとなると100万ほど飛ぶ…

それで証拠が掴めればば良いけど、不発だったら…。


探偵を雇うにしても、ピンポイントで会う日が分からなければ無理

それから数週間、隙を見ては

夫と女性が次の約束をしたり、確信的な話をしないかスマホチェックを行った。

これがね、結構精神的にキテしまった。


もう私には見せないような、恋してる夫の顔。

言葉。

そういうのを目の当たりにして、

どんどんメンタルがやられていった。


それでも、子供にご飯は作らないといけないし

泣いて伏せっている訳にはいかなくて、

笑ってる仮面をつけて過ごす。



私が何か悪いことをしたのだろうか。

因果応報という言葉があるけれど、

こんな想いをしなければならないほどの、悪いこと。


よく、不倫女不倫男にはいつかバチがあたるとか言うけど、

ならば何もしていないはずの私は、今何の罰を受けているの?






この考えが根底に残っていて、夫の不倫が終わった現在、今度は私が不倫をしようとしている。


何も悪いことをしてないないのに、わたしは罰を受けた。

世の中、やりたいことやった人

言いたいこと言った人が良くなるように出来てるよね。



なんだ。

なら、真面目に生きてきた私がバカだったのね。