かなしい気持ち | ルワンダのおうちから。

ルワンダのおうちから。

ロンドン→半年の東南アジア放浪旅→プラハ→またまた旅→ハーグ→インドネシア周遊→タシュケント→キガリ、と海外生活10年弱を終えて、2011年、東京に帰って来ました。毎日のお料理と、ぷつぷつの思いの記録。

身体に、かなしい、かなしい気持ちの、重い塊が詰まっているみたいだ。

昨日の朝、1通のメール、同じ大学院の同窓生の友達から。
その、久しぶりのインドネシアからの便りを、とてもうれしい気持ちで開いたら。
それは、訃報だった。
ベネズエラで。列車の事故で命を落とした、友達の。

イタリア系のアメリカ人で、環境や、人権の問題にいつも敏感で、毅然とした行動力を持っていた。
それでいて、とてもユーモアもあって、人懐っこくて、大事な大事な友達だった。

私は、最近なぜか、その彼のことを思い出していた。

ある、クリスマスの近い朝。彼がにこにこして、手作りのクッキーをたくさん分けてくれた。
ママの手作りなんだよ、本物の、イタリア風のクリスマスのクッキーなんだよ、て。
アメリカから、ママが送ってくれたそうだ。当時私たちが学んでいたオランダまで、はるばると。
そんな、クリスマスのあたたかい思い出を。

そして、この、突然のかなしいお知らせ。
でも、やり場のないこのかなしい気持ちは、彼に対する私の思いの証なのだから、この痛みを、受け入れよう。
彼が今、静かなあたたかいところ、に安らかな気持ちでいてくれたらいいと思う。

この、かなしい気持ちに愛情に託して、いっぱいいっぱい祈る。
残されたご家族の、痛みを思う。
あの朝の、ママのクッキーをまだ覚えているよ。

このかなしい気持ちを、大切に受け止めよう。