アジサシ 鯵刺

英名:Common Tern

学名:Sterna hirundo

チドリ目カモメ科アジサシ属

生息地:ユーラシア大陸中部以北と北アメリカ大陸中部から東部の広い地域で繁殖し、アフリカ大陸、オーストラリアなど、熱帯から南半球の沿岸部で越冬する。日本では春と秋に姿を見せる旅鳥。

全長:35cm

鳴き声:キッ キッ キッ ギューイッ

雌雄:雌雄同色

 

数多くの仲間を持つアジサシ属の代表が、このアジサシだ。英名は「Common Tern」、直訳すれば「一般的なアジサシ」である。

 

冬羽になり始めのアジサシ

 

しかし、日本で知られたアジサシは、この「一般的なアジサシ」ではなく、少し体が小さく嘴が黄色い、コアジサシのように思う。

 

コアジサシ

 

アジサシは、繁殖地(ユーラシア大陸の東北部など)と越冬地(オーストラリアなど)を行き来する旅の途中、春と秋に日本に立ち寄る旅鳥。

 

夏羽、冬羽が混じるアジサシの群れ

 

対してコアジサシは、夏鳥として日本にやってくる。日本に滞在する期間が少し長いからだろうか、それとも日本に繁殖地があるからだろうか。アジサシよりも目にする機会は多いように思う。

 

アジサシ冬羽

 

ちなみに、コアジサシは環境省の「レッドリスト2020」で絶滅危惧Ⅱ類とされているが、アジサシの記載はない。

 

右下の鳥はオバシギ

 

【参考文献】

街・野山・水辺で見かける「野鳥図鑑」(日本文芸社)