ギンザンマシコ 銀山猿子
英名:Pine Grosbeak
学名:Pinicola enucleator
スズメ目アトリ科ギンザンマシコ属
生息地:ユーラシア大陸の亜寒帯と、アラスカ、カナダ北部、ロッキー山脈で繁殖。日本では、夏季に北海道の大雪山系などで少数が繁殖するほか、冬鳥として北海道の各地に渡来する。
全長:22cm
鳴き声:チュリッチュリッ、チュッチュッチュッ
雌雄:雄は全身が赤褐色で、雌は頭部が黄褐色
名峰・旭岳の名物ともいえる鳥が、ギンザンマシコである。日本では北海道の高山でのみ繁殖する貴重な鳥なのだが、旭川空港から車で1時間ほどの大雪山旭岳ロープウェイに10分ほど乗れば、誰もがこの鳥を目にすることができる(はずだ)。
ギンザンマシコの雄。これでもかなり近いのだが
ロープウェイの終点「姿見駅」から歩くこと15分ほど(途中に残雪アリ。歩くのちょっと大変)の「第三展望台」が観察できる確率の高い場所。ただし、ギンザンマシコは遠く離れたハイマツの梢に止まることが多い。
目の前に現れたので、びっくり。何度も東京からやってくるカメラマンを憐れんで、旭岳の神様が呼んでくれたのだと思う
解像度の悪い写真を大量生産したあげく、旭岳を訪れること3回、延べ5日目にしてようやく撮れたのが、このブログの写真だ。白銀の旭岳を背景にしたギンザンマシコを撮りたいという目標は達成できなかったが、これだけ近くで撮影することができたのだから、山の神様に感謝しなければならないだろう。
ギンザンマシコの雌。頭と喉からお腹にかけてが黄色い
ギンザンマシコという名前の由来は、当然ながら、この旭岳に因んだものだと思っていたら、山渓名前図鑑「野鳥の名前」では「銀山は地名(現在の後志支庁仁木町)による」と解説されていた。確かに仁木町には「銀山」の地名が見られるが、これが高山の鳥、ギンザンマシコの名の由来になったとういうのは無理があるように思う。
雌は午後3時過ぎ、展望台から人の姿が消えたころ近くにやってきた
「白銀の山、旭岳にいる猿子(マシコ)」が「白銀の山の猿子」となり、やがて「銀山猿子(ギンザンマシコ)」になったのではないかと、私的鳥類図鑑は勝手に考えている。
第三展望台から見た旭岳
【参考文献】
街・野山・水辺で見かける「野鳥図鑑」(日本文芸社)、山渓名前図鑑「野鳥の名前」(山と渓谷社)





