キアシシギ 黄足鷸
英名:Grey-tailed Tattler
学名:Tringa brevipes
チドリ目シギ科キアシシギ属
生息地:シベリア北東部やカムチャツカ半島などで繁殖し、東南アジア、ニューギニア、オーストラリアに渡り越冬する。日本では春と秋に立ち寄る旅鳥。
全長:25cm
鳴き声:ピューイー
雌雄:雌雄同色
ロシアの極東地区(シベリア北東部やカムチャツカ半島)で繁殖し、東南アジアからオーストラリアに渡って越冬する旅鳥、キアシシギである。
日本には、旅の途中に立ち寄るだけ。しかし、春は4~5月、秋は8~10月まで、5カ月近くも日本で見られるのだから、もはや旅鳥ではなく“日本の鳥”と言っていいのではなかろうか。
キアシシギは長期間、日本に滞在するだけでなく、池や湖、海辺の岩礁や砂浜、様々な場所で目にすることができる。ポピュラーな鳥だからこそ、足がそれほど黄色いわけでもないのに、キアシシギなどという当たり前の名前を付けられたのだろう。
左がキアシシギ。右はアオアシシギ。足は、アオアシシギより黄色く、かなり短い
学名の「brevipes」は「足が短い」の意。当たり前でも「短足シギ」より「キアシシギ」のほうが、遥かに良い名前だとは思うのだが。
【参考文献】
街・野山・水辺で見かける「野鳥図鑑」(日本文芸社)