キジ 雉

英名:Common Pheasant

学名:   Phasianus colchicus

キジ目キジ科キジ属

生息地:北海道をのぞく日本全国の草地、農耕地などに生息する留鳥

全長:雄81cm、雌58cm

鳴き声:ケン ケーン

雌雄:雄は顔が赤く、体は青や緑。メス黄褐色でまだら模様

 

日本の国鳥、キジである。キジは日本にしか生息しない独立種であり、ユーラシア大陸に広く分布するコウライキジとは違う一族なのだという。

 

北海道で見られるコウライキジ。放鳥されて繁殖した外来種である。首の白い模様が特徴

 

キジと聞いて誰もが思い浮かべるのは、派手な色合いの雄の姿だろう。雄が派手で雌は地味という鳥は多いが、キジほど極端な例は珍しいのではないだろうか。

 

 

派手と地味というだけでなく、体の大きさもひと回り以上、雄が大きいのだ。

 

キジの雌は見事な保護色

 

雌が地味で小さい理由は、卵を抱いてじっとしている間に襲われないためであり、雄が派手なのは、雌にアピールしてより多くの子孫を残すためだという。

 

 

つまり、キジの雌は地味な姿をしているが、実は派手好みなのである。

 

 

【参考文献】

街・野山・水辺で見かける「野鳥図鑑」(日本文芸社)