ミツユビカモメ 三趾鴎

英名:Black-legged Kittiwake

学名:Rissa tridactyla

チドリ目カモメ科ミツユビカモメ属

生息地:北アメリカやユーラシア大陸、グリーンランドの海岸部で繁殖し、北大西洋や北太平洋、北極海で越冬する。日本では九州以北にやってくる冬鳥。

全長:41cm

鳴き声::アーアーアー

雌雄:雌雄同色

 

ミツユビカモメは主に、冬の外洋で見られる鳥。写真ではわからないが、足の指が3本に見えることからミツユビカモメというのだそうだ。

 

冬羽のミツユビカモメ。クチバシが黄色で足は、黒く短い

 

冬羽のミツユビカモメは、頭の一部が黒い。ユリカモメやズグロカモメの冬羽によく似ている。

 

背中に模様があるのは若鳥

 

ただし、ミツユビカモメはクチバシの色が黄色で、足が黒くて短いので、識別は容易だ。

 

ユリカモメ冬羽。クチバシと足が赤い

 

ズグロカモメ冬羽。クチバシが黒い

 

ミツユビカモメにはもう一つ、ユリカモメやズグロカモメと大きく異なる点がある。

 

頭が黒くなったズグロカモメ

 

それは、夏になるとユリカモメやズグロカモメは頭が黒くなるのに対し、ミツユビカモメは頭が真っ白になることだ(見たことはないのだが)。

 

羽の先端が黒いのもミツユビカモメの特徴の一つ

 

【参考文献】

街・野山・水辺で見かける「野鳥図鑑」(日本文芸社)、「カモメ識別ハンドブック 改訂版」(文一総合出版)