ワカケホンセイインコ 輪掛本青鸚哥
英名:Rose-ringed Parakeet
学名:Psittacula krameri
インコ目インコ科ダルマインコ属
生息地:インド南部、スランカ。日本では外来種として主に関東地方に生息している。
全長:40cm
鳴き声:キャラ キャラ キーッ
雌雄:雄には首輪のような黒い線がある。
ワカケホンセイインコは、東京23区でも見られる外来種だ。野生で繁殖するようになったのは1960年代だというから、外来種の中でも古参の部類に入るのではなかろうか。
首に黒い輪があるのが雄
“インコ”といえば熱帯の鳥、ジャングルの鳥と思い込んでいたのだが、調べてみるとワカケホンセイインコは寒さに強い鳥だということがわかった。
雌の首には輪がない
本来の生息地であるインドやスリランカでは、低地の半砂漠や農耕地が主な生息地だが、標高が2,000m近い高地にも分布しているのだという。だからこそ、四季のある日本に定着することができたのだろう。
植物の種子や果実、花や芽も食べる
ワカケホンセイインコが野生化しておよそ60年、農作物に被害が出たとか、他の鳥の生息を妨げているという話はあまり聞かないように思う。生息数もそれほど増えてはいないようだ。だからだろうか、日本生態学会の「日本の侵略的外来種ワースト100」にも選ばれていない。
コジュケイのように日本の鳥と共存し日本の鳥として認知される日が、ワカケホンセイインコにも、いつかやってくるのだろうか。
【参考文献】
街・野山・水辺で見かける「野鳥図鑑」(日本文芸社)