コルリ 小瑠璃

英名:Siberian Blue Robin

学名:Luscinia cyane

スズメ目ヒタキ科ノゴマ属

生息地:南アジア、東南アジア、東アジア、ロシアの南東部、中国などに生息。日本では繁殖のために飛来する夏鳥。

全長:14cm

鳴き声:ヒッヒッヒッヒッ、ピーチュルチュルチュル

雌雄:雌は頭から背中が褐色で、お腹側には褐色の模様がある。

 

瑠璃色の夏鳥、オオルリとコルリ。同じヒタキ科の鳥だが、オオルリはオオルリ属で、コルリはノビタキ属。

 

コルリの雄

 

コルリの体型は、オオルリよりもむしろ、同じノビタキ属のコマドリやアカヒゲに似ているように思う。

 

オオルリは木の枝、コルリは藪のなかにいることが多い

 

オオルリは日本三大鳴鳥のひとつに数えられているが、このコルリもかなりの美声の持ち主。繁殖期(初夏)の雄は、コマドリに少し似た美しい声で高らかに鳴く。

 

オオルリの雄

 

コルリとオオルリはサイズ(全長14cmと17cm)も違うのだが、一見してわかる違いはそのスタイル。コルリはほっそりとしていて、とにかく足が長い。

 

コルリの雌

 

ヒタキ科の鳥は雌の判別が難しいのだが、この足の長さのおかげで、コルリの雌だけは他の鳥と迷うことがない。

 

コルリ、雄の若鳥

 

コルリの体型は、とにかく美しい。ヒタキ科の鳥、いや日本にやってくる夏鳥のなかで、ひときわ輝いている。

コルリさん、あなたもしかして、モデルさんですか?

 

【参考文献】

街・野山・水辺で見かける「野鳥図鑑」(日本文芸社)