コアジサシ 小鯵刺
英名:Little Tern
学名:Sterna albifrons
チドリ目カモメ科アジサシ属
生息地:ヨーロッパ、北アフリカ、アジア、オーストラリア、北・中アメリカなど、中緯度地域に分布。日本では本州以南に渡ってきて繁殖する夏鳥。
全長:28cm
鳴き声:キリッ、キリッ、キリリリリ
雌雄:雌雄同色
絶滅危惧種Ⅱ類(環境省レッドリスト)
夏の海が似合う鳥、それがコアジサシだ。
6月から7月にかけて、海辺などの背の高い草が生えていない荒れ地で繁殖する。
餌場は浅瀬。上空からダイビングして、小魚や海老などを獲る。
青い空から青い海へ。豪快にダイブするコアジサシの狩りを眺めていると、あっという間に時が経ってしまう。
夏になれば毎年、当たり前のように目にするコアジサシだが近年、その数を急激に減らしているという。開発や、地球温暖化の影響による洪水・高潮による営巣地の減少が主な原因らしい。
今ある営巣地を守り、新たな営巣地を作りだす保護活動が行われているが、頻繁に営巣地を替えるコアジサシを守るのは、想像以上に難しいことのようだ。
コアジサシのダイブがいつまでも日常の風景であり続けるために、人間にできることは何なのだろうか。
【参考文献】
街・野山・水辺で見かける「野鳥図鑑」(日本文芸社)