カイツブリ 鳰

英名:Little Grebe

学名:Tachybaptus ruficollis

カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属

生息地:アフリカ大陸、ユーラシア大陸の南部、インドネシア、フィリピン、日本などに生息する。日本の多くの地域では留鳥だが、北海道や本州北部では夏季に飛来する夏鳥。

全長:26cm

鳴き声:ピリリリリリッ

雌雄:雌雄同色。冬羽は白っぽい

 

湖や 渺々として 鳰一つ (子規)

 

冬羽のカイツブリ。若鳥かもしれません

 

果てしなく広い湖に、カイツブリが一羽。かつてカイツブリがたくさんいたことから「鳰の海」と呼ばれたという、琵琶湖の情景だろうか。

 

いずれにしても、寒々とした冬景色を詠んだものに違いない。なぜかは知らないが、鳰(にお、かいつぶり)は冬の季語なのだ。

 

 

しかし、カイツブリの姿が印象に残るのは、繁殖期を迎える初夏の頃ではなかろうか。夫婦で子育てする光景を、公園の池などでしばしば目にする。

 

 

雛鳥を背負った雌のカイツブリのもとに、せっせと海老や小魚を運ぶお父さん。ときには雛鳥ではなくお母さんが、それを食べることもあるようだ。

 

 

ブログのタイトルを何にしようか? そう考えたとき、まず頭に浮かんだのが「仲睦まじく」という、いささか古風な言葉だった。

 

 

カイツブリの親子にぴったりの言葉だと思うのだが、いかがだろう。

 

【参考文献】

街・野山・水辺で見かける「野鳥図鑑」(日本文芸社)