(カンムリカイツブリ 冠鳰

英名:Great Crested Grebe

学名:Podiceps cristatus

カイツブリ目カイツブリ科カンムリカイツブリ属

生息地:アフリカ大陸の一部、ユーラシア大陸の南方、イギリス、オーストラリアなどに棲息。北半球に生息するものの一部は越冬のため南下する。日本では冬鳥だが、青森などで繁殖する個体が増えている。

全長:56cm

鳴き声;ケケケケケッ

雌雄:雌雄同色

 

名前の由来となっているカンムリカイツブリの冠は、夏羽だけのもの。NHKの「ダーウィンが来た!」で紹介していた青森の繁殖地まで行かなくては見られないのかと思っていたら、東京でも見られるということがわかった。

 

手前はほぼ夏羽。奥は夏羽に変わり始めのカンムリカイツブリ

 

カイツブリ科の鳥たちはせっかちのようで、桜の蕾がふくらむころから夏羽に変わり始めるのだ。

 

冠のような飾り毛をつけた姿はもちろん、冬羽の凛とした姿も絵になる。カンムリカイツブリは、見つければついシャッターを切ってしまう美しい鳥である。

 

冬羽のカンムリカイツブリ

 

しかし、最近は数を増やしているようで、湖でも池でも湾岸でも、カンムリカイツブリとオオバンを見ない日はないように思う。

 

 

このまま増え続けたら他の鳥の生息を脅かすようなことになるのではないか。それだけが気がかりだ。

 

【参考文献】

街・野山・水辺で見かける「野鳥図鑑」(日本文芸社)