CA125   基準値 0.0〜35.0
1/17の血液検査の結果、1193.0

腫瘍マーカーのこんな高い数値、
22年前、息子の骨肉腫の腫瘍マーカーALP以来。

4年前、妹が遺伝性の卵巣がんになり、
気をつけてねと言われていた。
ホルモン補充療法で婦人科にかかっていたから、
エコーを受けていたのに…
卵巣が沈黙の臓器だなんて、
知らなかった。

最初に痛みが出たのは、去年11月18日。
すぐに婦人科に行ったけれど、卵巣に問題なし。
そこから2ヶ月。
痛みが、あちこち動くので、なかなか原因がわからず。
1月16日に不正出血がなければ、
もう一度、婦人科に行こうなんて思いもしなかった。
急きょ、予約を入れてもらい婦人科へ。
左の卵巣が腫れていて、エコーで8センチ大。
大学病院への紹介状を渡され、翌日、大学病院へ。
血液検査の結果、CA125が1193.0。
「先生、これ卵巣がんですよね?」
痛みの原因をはっきりさせたくて、
こちらから聞いた。
「そうね、今月中に検査を終わらせよう!
“なるはや“で手術しよう!」
これが、主治医との出会い。
“ようやくお腹の痛みの原因がわかった!!
ガンか…こんなに痛いはずだよね。
痛みには強いはずなのに、結構辛かったもんな“
これが、この日、卵巣がんだとわかった時の
最初に思った感想。

造影CT、造影MRI、下肢深部エコー、肺活量検査
術前外来で麻酔科医の診察。
手術日が決まらないけど、
いつでも手術できるよう検査に通い、
いよいよ検査結果の告知日。

夫はついていこうか?と言ってくれたのだけど、
わざわざ仕事を休まなくていいよ。
きっと卵巣がんだと言われるだろうけど、
今さら特に驚きもしないし、
落ち込むこともないし…
1人で行けるよ…と。

主治医は付き添いがいないことに、
「死なないけどね、手術には家族の同意がいるのよ。
孤高の患者さんかと思っちゃった…
まさか、ご主人が今回のことを
知らないなんてことはないよね?」と。
家族どころか、両親、妹、
友人知人、たくさんの人に、
CA125の結果を見て、卵巣がんだったと報告済。

子どもたち3人とも全麻手術を経験していて、
私は“保護者“だから説明を受けたと思っていたけど、
“家族“として説明を受けて、
夫が“家族“として同意書にサインをしていたんだなと。
手術日には夫が付き添ってくれる予定だったけど、
その前に家族の同意も必要なのか…
一人で聞きに来るなんて!と、
主治医と二人で大笑い。
そして、“なるはや“でやってもらうはずの
卵巣、卵管、子宮の全摘手術は、
手術室が空いてなくて、
先に腹腔鏡手術でがん細胞を調べて
抗がん剤治療を始めることになった。

再度、主治医から今までの検査結果を聞き、
同意書にサインするため、夫と2人で受診。
自分の状況をきちんと知っておきたいので、
箇条書きにした12個の質問をし、
主治医はそのすべてに真摯に答えてくださり、
夫も私もすべて納得。
今のところ、卵巣がんステージⅢ。
最初、3月下旬と言われていた全摘手術は、
1ヶ月以上早くなり、
卵巣、卵管、子宮、大網の全摘手術。
腹膜播種もあり、手術は5〜8時間の予定。
手術が早くなったのは、
コロナ、インフルエンザ感染で
手術が延期になった人がいるから…
“感染したら7週間延期“
「痛みを鎮痛剤でコントロールしながら、
手術日まで元気でいる…」
これが本当に神経すり減らす思いで、
受診後は、どこにも出かけず、
夫も細心の注意を払いながら、
仕事や買い物に行ってくれていた。

そして私は、夫に数日間、
一人で生活してもらうために、
家の中のこと、いろいろ教えなきゃ…と。

何より心配なのは愛猫。
ツンデレくんだけど、
まだ寒いから、毎日毎日、
お布団に潜り込んで一緒に寝ているし、
私にはどっちかというとデレ対応。
離れるのが淋しい…


↓親友2人が、卵巣がんを伝えてすぐに
私たちを思い出してねと買ってきてくれたプレゼント。
入院にも連れていく予定。