令和6年5月5日(日・祝)19:00〜、上野ストアハウスにて。


構成演出/住吉美紅(Platform)
ミュージシャン/CHIZUE(シコウ品/Pirates of Tokyo Bay)
照明/田中稔彦(ひとにまかせて)
5/5-6照明オペレーション/ベルヨシダ
音響/山田陽大(劇団だるま座)
サンプラー/いけだゆうこ(Platform)
舞台監督・美術/木之枝棒太郎(Theater Company夜明け)
舞監補佐/宮本悠我(Theater Company夜明け)
運営/早さきえこ・植野龍二(以上、Platform)
制作/斉藤らいふ・佐藤歩・山本あつみ・いけだゆうこ・樹なみ(以上、Platform)
広報/住吉美紅・三浦麻理恵(以上、Platform)
広報補佐/遠藤由実
写真/ツジ(Platform)
テーマソング/村田貴章(Platform)

キャスト&キャラクター/(観劇回分)
主人公作家汐理(しおり):住吉美紅(Platform)
夫編集者語(かたろう):池田一開(劇団だるま座)
妖精ルビー:青木紫水
あらゆる「その2」エメラルド:早さきえこ(Platform)
妖精ジルコン:橋詰龍(無情報)
姫キャナリー:新菜鈴果
王子カーネリアン:橋田洋平
男ヴェルデラ:石戸貞義(Platform)
商人ヘマタイト:村田結香
神官シトリン:斉藤らいふ(Platform)
召使グランティティエ:残間続
悪党タンザナイト:雅憐(はぶ談戯)
動物ムンストン:渡辺りえ

あらすじ/
童話作家のしおりと編集者のカタロウは結婚5年目の夫婦。
互いに恋愛感情がないことはわかりきっているなか、一緒に暮らし続けている。 そんなある日、カタロウにあらためて離婚を提案されたしおりは
自分の中にあるどす黒い感情に気付いてしまう。 誤魔化そうと取り揃っても、しおりの書く物語の登場人物たちは
どんどん不幸になっていく。
めでたしめでたし、そのあとで。これはあなたの物語。
(公式サイトより) 




久しぶりにインプロの公演に足を運んだのは、ムケイチョウコク『漂流する万華鏡』に出演されていた橋田洋平さんが御出演されていたからだ。

御出演……というか、公演直前に体調不良で降板された方のピンチヒッターで、時間のない中でも熱心に稽古や公演のPRをなさっている様子を旧twitterで見ているうちに(あれ?観客少なめらしい5/5の夜公演って、観に行けるのでは?)と思ってしまった。

5/4〜5/5は恒例のあきた芸術村行きを、だいぶ前から予定していた。でも5日は午前公演だし、新幹線で直接上野まで出れば19時開演に間に合うのでは……?

気になり出すと止まらない。GWも後半で上りの東京方面は新幹線もいっぱいだったけど、粘って席も確保できた。

そんなこんなで無事に会場へ。

団体初見のため、公演のあらましはSNSでさっくり見た程度。インプロなのに、上記のようなあらすじがある。台本と即興のハイブリッド的な舞台らしい。

絵本作家のしおりと夫のカタロウ夫婦の岐路に、しおりの描く童話のキャラクターたちも巻き込んで、観客の書いた単語やフレーズに右往左往する即興劇。

この回のキーワードはなんと「トイレ」。しおりとカタロウの会話にもごく自然に(!)その単語が織り込まれていく。

しおりの書く本について編集者でもあるカタロウと打ち合わせるが、その登場人物たちも「トイレ」とそれぞれ取り出された単語やフレーズに沿って物語を綴っていく。

予想外の単語にも必死で物語を作り上げようとするキャラクターたち。

そんな中、しおりとカタロウの夫婦としての暮らしは、終わりを迎えようとして。

案内役だった妖精2人が、思わぬ役回りで登場したり。

そんなアレコレが可笑しくて、少し切なくて。

これは、「めでたしめでたし」のその先を探す「あなたの」そして「私の物語」なのだと思った。



どこまで台本でどこから即興なのか、他の回を観て確かめたくなるような舞台。回ごとの展開に合わせる音響や照明もホント見事だった。


いやこれは、最初のお題によってだいぶ作品のカラーが変わるよなぁ……。


なんとなく余韻が残って、ついついクラウドファンドにも参加したりした。


予定外の出会いというのもなかなか味がある。即興劇の面白さにちょっと似ているかもしれない、などと思った。



カーテンコールは撮影可だったので、登場するキャラクターたちの様子を少しだけ置いておきます。