令和6年1月13日(土)18:00〜、東京芸術劇場プレイハウスにて。


作・演出/三谷幸喜
美術/松井るみ
照明/服部基
音響/井上正弘
衣裳/前田文子
ヘアメイク/高村マドカ
映像/ムーチョ村松
演出助手/伊達紀行
舞台監督/瀧原寿子
主催/ホリプロ・フジテレビジョン
協賛/ヤクルト本社
企画制作/ホリプロ


出演/

青年:柿澤勇人
警部:宮澤エマ
旅行者:迫田孝也


音楽・演奏:荻野清子

ナレーション:横田栄司


三谷幸喜(作・演出)コメント/
登場人物の少ない芝居を描きたくなりました。テーマは「言語」。
ずっとやりたかった題材です。今一番作りたい舞台を作ります。
集まってくれたのは、今一番信頼している俳優三人。柿澤さんのパワフルで繊細な演技はミュージカルの世界だけではもったいない。宮澤さんのコメディエンヌとしての才能は世界に通用する。そして俳優迫田孝也さんの得体の知れなさは底なしだ。この三人に当ててホンが書けるなんて、僕はなんと幸せ者なのでしょうか。

(公式サイトより)





めちゃ面白かった!


三谷さんらしいテンポの良さとユーモアが炸裂する少人数の会話劇。


言葉とコミュニケーションを真ん中に据えて、こんなに笑える舞台になるなんて。


英語を話さない容疑者を取り調べるため、通訳を依頼された青年。人手不足で殺人事件の取り調べに一人で取り組む女性警官。殺人事件に巻き込まれた人の良さそうな旅の日本人。


言葉の通じる相手と通じない相手が混在するシチュエーションの絶妙さ。背後に映し出される字幕が観客の笑いを誘う。


笑いだけでなく伏線も緊張感もキレイに折り込まれて、しっかり楽しめる1時間45分だった。


外は何やら雨より冷たいもの(みぞれか雪か)がチラホラ降る中、あまり前情報も入れずに出かけた劇場で、こんな面白いものに出会えた。


追加席の補助席で前方下手側の端だったけど、舞台が近くキャストの表情もよく見えて大満足。


終盤の意表をつく展開の連続に、すっかりテンションが上がって、足取り軽く劇場を後にした。