す令和元年10月20日(日)15:00〜、世田谷パブリックシアターにて。
演出・振付/ラファエル・ボワテル
照明・セットデザイン/トリスタン・ボドワン
音楽/アルチュール・ビゾン
出演/
マリー・トリブイロイ
ロイック・ルヴィエル
エミリー・ズーケルマン
リルー・エラン
トリスタン・ボドワン
ニコラ・ルーデル
クラハ・アンリ
概要/
灰色の世界で、未来をみつめて立ち上がる孤高の天使、、、
現代サーカス界の若きカリスマ、ラファエル・ボワテル話題作!
フランスの現代サーカス界を牽引する存在として、若手アーティストの中でもひときわ異彩を放つラファエル・ボワテル。日本での活躍も目覚ましい兄=カミーユ・ボワテルと共にカリスマ的存在として世界中で注目を集めています。
本作で描かれるのは世界が崩壊した後の機械化されたディストピア。粉々になった世界の生存者が生きることに貪欲となる悲惨な世界を描きながらも、灰の中から立ち上がる人々が内に秘める強さを、オリジナルの装置をつかった迫力満点の空中パフォーマンスで表現します。ぜひ劇場へ足をお運びください。
(劇場サイトより抜粋)
ボワデルの名前どころか、現代サーカスというジャンル(?)があることすら知らなかった。
それなのに観に行こうと思ったのは、世田谷パブリックシアターの公演紹介のページで見た短い動画と、添えられていた概要を読んだからだ。
世界が崩壊した後の機械化されたディストピア。暗闇の中で、光に向かって手を伸ばす天使……。
上空から吊られたハンガー。天を横切るハシゴ。濃い陰影を生み出す照明。何よりも人々のしなやかな動き。
ユーモアを含んだハンガーの場面で始まり、印象的な音楽とともに人々が動いていく。
光に向かって手を伸ばす少女。抑え付け引き留め要とする人々。大きく揺れるハシゴを駆け上がり、遠くを見つめる眼差し。観る者の胸を刺す詩情と郷愁。
美しいものを観た。
そういう感慨を抱えて、劇場を後にした。