平成31年3月2日(土)14:00〜、Visionary Work Garageにて。

​作/野村ようすけ
演出/帆足知子
出演/
ジョニー
木﨑真宥子
藤江千晶
岩井梨沙子
齋藤法恵
七音

回替わり特別ゲスト /井村タカオ

客のいない喫茶店。女たちが原稿を睨み付けている。
打ち切りを宣告された漫画家集団・・・
ここからどうやって最終回を描けばいいのか・・・​

後悔と願望と疑心暗鬼が渦巻く店内に、1人の女がやって来る。
有名な漫画家を名乗るその女は、救いの神か、それとも招かれざる客なのか・・・​

好評だった前回公演『幻の女』に続く、幻想サスペンス!​
今回は、毎回ちがった特別ゲストをお迎えしてお届けいたします!
(公式サイトより)



1月末から3月にかけて、会場を変えつつ上演された公演だそうだ。

チラシやタイトルの雰囲気はややダークな印象だけれど、アットホームなカフェ空間で演じられたのは笑い多めの友情と希望の物語だった。

編集者との打ち合わせで突然連載の打ち切りを告げられたマンガ家は、実は高校の同級生だった3人の分業制であった。

10年続けてきた連載の主人公は悪魔の弟子で、不幸を呼び込むつもりが結局は町の人々を幸せにしてしまう。そのヒロインへの愛情と長年続けてきた物語の突然の結末に対して、3人は悩んだり迷ったりする。

その過程で語られる彼女たちのこれまでの関係や作品への思い。

そこに現れる奇妙な乱入者たち。

マンガのヒロインと同じいでたちで現れた女。彼女と知り合いらしい黒づくめの男。彼らの正体は……。

「少し不思議」なテイストで語られたのは、つまるところひとつの青春への決別だったような気がする。

居心地のいい空間で大いに笑ったり共感したりしながら、楽しい時間を過ごした。



日替わりゲストの井村タカオさんが、短い場面でのご出演にもかかわらずインパクトのある演技で会場を掌握されていたのが印象的だった。