「人は死んだらどうなるのだろう?」

あるいは

「人は死んだら何処へゆくのだろう?」

この問はいつの世でも人々を悩ませている。

 

人が死ぬと「閻魔王」はまず「脱魂鬼」「奪精鬼」「縛魄鬼」という3人の獄卆を死者のもとへ派遣する。

 

死者は獄卆に連れられ「死出の山」を7日間かけて越え、第一の法廷である秦広王のもとへたどり着く。

「死出の山」はとてつもなく険しく、体中の皮膚や肉が裂け、骨折も1度や2度ではない。

ともかく第一の法廷である秦広王のもとでは「五戒」の審理が行われるのであるが、ここでは書類による審査が主で、獄卆たちが取り調べのための書類を秦広王に提出するだけと思われている。

 

しかし、この法廷での取り調べによって「三途の川」の渡り方が決められるので油断は出来ない。

 

ちなみに五戒とは「不殺生戒」「不愉盗戒」「不邪淫戒」「不妄語戒」「不飲酒戒」である。

三途の川とは人間がこれまで生きてきた「此岸」と冥界「彼岸」の間を流れている川。渡り方が三通りのあるので三途の川と呼ばれたという説もある。

 

「三途の川」周辺をくまなく探索するには一週間ないし10日はかかるので、御用とお急ぎでない方は青森県の恐山にある三途の川までどうぞ。ミニではあるが迫力のある本物に出会えるはずです。