●痛風とカップラーメン

痛風にラーメンは悪い。最近のラーメンは旨味のかたまりで、昔はあんなにスープの濃いうまいラーメンはなかった。

痛風は戦後に爆発的に増えた病気で、戦前までの質素な食事を摂っていた時代には日本人に非常に少ない病気であった。

今、質素な食事をするのは大変難しい。身近に過剰な栄養があふれている。自動販売機の飲み物でさえ、気をつけなければならない。

たくあんにゴハンだけ、とか、みそ汁にゴハンだけ、というメニューはあまり見かけないが、本来それだけでも人間は普通に生きていけるし、それだけなら痛風にならない。

カップラーメンも痛風に悪い。毎日カップラーメンを食べ続けて痛風発作が出たことがある。栄養があり過ぎる。スープの旨味が強過ぎる。スープの旨味はプリン体の旨味でもあり、私はスープを飲むのが好きで、飲み干してしまう。

カップラーメンのスープが原因で痛風の発作を起こして以来、どうしてもカップラーメンを食べたい時は、スープが別袋になっているものを選び、スープの袋は捨ててしまう。スープが別袋でない場合は、スープは恐くて飲めなくなり、一口も飲まない。プリン体一口の積み重ねが発作を起こすので危ない食べ物は口にしないようにしている。

興味がある新しいカップラーメンなら、味付けにスープを使う考えで、麺を楽しみ、スープは一口もすすらない。痛風になったらラーメンスープをすすってはならない。

顆粒昆布だしをすする。塩昆布を足すと旨味が増し、十分うま過ぎる。しょうゆは数的垂らすだけで、香高く、味わいが深い。

顆粒昆布だし、醤油、塩昆布、コショウで十分おいしいラーメンスープの味ができる。

カット野菜と乾燥わかめを入れてもだしの旨味は増す。梅干しを入れると変わった味になる。

 

普通のカップラーメンをつくり、もう一つ器に火の通りやすい野菜を用意しお湯を注いで、カップラーメンをつけ汁にするようにして温野菜を食べると熱いままたくさん野菜を食べることができ体にいい。とにかく、旨味の強過ぎるスープをすすっては痛風に悪い。旨味の強過ぎるスープは味付けにする。できたら昆布だしで我慢する。

お茶漬け海苔もチキンや魚介を使っていないプリン体の少ない商品があり、スープになる。永谷園の普通の「お茶漬け海苔」も

旨味が強過ぎない。原材料表示をみると他にもみつかる。味の素も旨味は強過ぎないが舌に刺激が強過ぎ、すぐに飽きてしまう。

 

痛風にいいといわれる食材は少ないが、わかめ、野菜、梅干し、牛乳は痛風にいいといわれている。

 

私はガスコンロをもっていない。電気ケトルの熱湯しか飲めない。スープにいろいろ入れ過ぎると冬は温度が下がってしまい、おいしくなくなる。

 

街で煮干しを大量に使ったラーメンをよくみかける。酔っ払って有名店で食べたことがある。スープは味見程度しか飲まなかったが、翌日痛風の発作が出た。

私は適応力があるので、みそ汁とゴハンとたくあんしかない世界に行きたい。それでも魚介系だしをつかった味噌汁だけで痛風発作を起こすかもしれない。

どこのスーパーでも普通に顆粒昆布だしを売っている。必要とされているのがわかる。世の中栄養だらけになっている。糖尿病や痛風になりやすいが、日本で栄養失調になるのは難しい。

痛風患者にカツオだしは栄養があり過ぎる。

昆布だしが愛しい。やさしくておいしい。味の素はお湯で薄めてもそれだけではおいしいスープにはならない。

昆布だしには痛風発作を気にせず熱いスープを心ゆくまですすれる喜びがある。うどんと昆布だしの相性は素晴らしい。コショウや七味や山椒を足しながらいつまでも楽しめる。冬は昆布だしなしでは越せない。