ノルマからの卒業。


かつて売上を支えていた競争志向のルールが

多くの職場で大きく変わろうとしています。


でも、けっして、売上の責任を放棄するのではない。


カルビーのケースは先日のブログ でお伝えしましたが、


たとえば、雑誌で読んだ、

ある百貨店の婦人服売り場では、

ノルマがあると、

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店員同士が自分の売上にしようと思って、

お客さまを奪い合ってしまう。


結果、しつこくセールスされ、お客さまが逃げる。

本来、仲間であるスタッフは、敵に変わり、

職場はぎすぎすした空気になる。退職率は高まっていく。


すべての業態がそうとはいえないけれど、

その悪循環を断ち切って、売上を上げているチームがある。


来店されると、ピッチに立つ選手のように、スタッフ同士、

アイコンタクトをとりながら、連動して動き出す。

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少しずつ洋服のたたみ直しをしながら、

さりげなく、視線で圧迫しないように。


私の獲物ではなく、すべてはお客様のために。


こうした新しい動きは、大手の企業でもあらわれています。


たとえば、資生堂です。

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08年、現場の販売・営業スタッフに与えられていた

売上高ノルマの全廃にふみきっています。


本来、入社してくるスタッフは、

お客さまが美しくなるのをお手伝いしたいと思って

この仕事を選んでいる人たちで、


それなのに、強引に売ろうとして、煙たがられてしまう。

売りつけるなんて、本心ではないのに。


美容部員の思いを妨げないように、

お客さまにも安心して、お試しいただけるように。


もちろん、

ノルマがやる気に火をつける、そうした業態もありますが、

大切なことは、企業やブランドにとって、

ノルマがお客様志向の理念の足をひっぱっていないか、

ということ。


ちなみに、ご紹介した企業はいずれも業績上々。

パラダイムの変化を感じます。


パラダイム銀河。