『彩色絵はがき・古地図から眺める神戸今昔散歩』

夫がこんな本を買ってきました。

『彩色絵はがき・古地図から眺める神戸今昔散歩』（原島広至著、中経文庫）。東京・横浜・大阪に続く第４弾として、２０１１年９月に発売されたばかりの本です。

神戸だけではなく、灘・芦屋・西宮にも一章が割かれています。

少し引用すると、

「西宮市には、甲子園、昭和園、甲風園、甲東園、甲陽園、苦楽園、香櫨園の７つの高級邸宅街があり、西宮七園と称される。これらの名前の中の「甲」の字は、西宮七園の北に位置する甲山を指す（甲子園だけは干支に由来する）。高級住宅街地をイメージさせる阪神間と呼ばれるエリアは、甲山の見える地域に相当する。」

　上段の写真が甲山、左隅が今はなき子孫池

確かに、西宮市民にとって、甲山はとっても親しみ深い存在～！昭和園と甲風園を擁する西宮北口からも当然甲山は見えます。六甲山と重なるように、こんもりと丸い形が、夏には新緑、秋には紅葉で染まります。本↑には、昭和初期の絵葉書と現在の甲山の写真が載っています。

甲陽園についてのこんな情報も載ってました。

「甲陽園は甲山の南部にあり、本庄京三郎設立の甲陽土地が、住宅開発だけでなくレジャー施設として開発を進めた。かつては甲陽劇場、動物園、温泉浴場、遊技場、また東亜シネマ甲陽撮影所もあった。」

「子孫（こまご）池の周辺には料理旅館が多数あった。後に池は埋立てられ、住宅地化した。かつて池のあった場所には、日本料理『子孫』があり、その名残りをとどめている。」

甲陽園の料亭、播半も今はもう無いのですが（住民の根強い反対はあったものの、マンションとなった）、甲陽園にそんなレジャー施設があったとは知りませんでした。ミシュランにも載った日本料理子孫へは憧れつつもまだ未訪ですが、彼の地にあった池にちなむときけば、ゆかしさも一入です。

いいネ西宮

不動産鑑定士長谷川由紀のいいネ西宮☆こだわりのある方！阪神間の不動産（賃貸・売買）　私が探します！