パルファン サトリにて | 香水の音、アロマの色

香水の音、アロマの色

香水が好き♪アロマも好き♪

こんな私が、日々体感した香りの感想をためこんでいく小部屋です☆

先日、久しぶりに新しい香水ブランドに触れる機会がありました香水
 
日本人調香師の大沢さとりさんが手掛ける「PARFUM SATORI(パルファン サトリ)」です。
 

 

香り友のお誘いを受け、パルファンサトリのアトリエにて、香りのスメリング体験を行ってきたのニコニコ

 

アトリエは六本木の華やかな街の路地を少し入った静かな住宅街(六本木って人住めるんだねw)にありまして、ここで製品を販売したり、スクールやワークショップなどを行ったりされているそう。

 

香りのお試しは、友人が予約を入れてくれて2人で行って来ました。

 

中での写真は撮りませんでしたが、落ち着いたアンティークな雰囲気で香水に関する書物や製品、調香用の香りのオルガンなどが置いてあって、とにかくうっとり~ドキドキなスペースでした。

 

パルファンサトリの香りは、いずれも日本人に合うように作られていて、現在のラインナップは20種類。

 

当日はさとりさんとは別の若い男性スタッフの方が対応してくださいまして、最初にパンフレットを見せてくれて、概要などを説明してもらいました。

 

香りは、シトラスからオリエンタルまで幅広く、「どれが気になりますか?」と訊かれたんですが、友達が「全部・・・」って答えるから(笑)、結局全部クンクンさせてもらっちゃいましたにひひ

 

香るのはライトなものから順に重めのものへと移行。

 

ネーミングも和のテイストがちりばめられていて、まさに日本の風景や感性を香りにしたような、美しいイメージでした。

 

多分、試したのはこの順番。

 

・マザーロード66

・コケシミズ

・スイレン

・プチトリアノン

・オリベ

・ニュアージュローズ

・シルクイリス

・イリスオム

・コンシロ

・ネム

・ソネット

・サクラ

・ムラサキノウエ

・ワサンボン

・サトリ

・ヨルノウメ

・ハナヒラク

・ブラックピオニー

・ムスクブルー

・ミズナラ

 

2人して早々に気に入ったのが「Koke Shimizu」という香り。

青葉と苔、清流のような清々しい香りは、青紅葉の頃の奥入瀬渓流みたいなイメージ。

 

「Sakura」の香りは、一般に我々が想像する桜とは全然違って、力強さやグリーンが感じられるフローラルで、こう来るか~と思いました。

 

「Oribe」は16世紀の茶人、古田織部からインスパイアされた香り。

抹茶を思わせるほろ苦いグリーンの香りは奥深く、しっとりと侘び寂びを感じさせる一品でした。

 

個人的に気になったのは「Nemu」。

文字通り、合歓の花の香りなんですが、これがフルーティなようでパウダリーなようで、清潔感があってぬくぬくで、なんとも言えない落ち着く香りで今の気分に合ったの。

 

それからもう一つ、面白かったのは「Kon Shiro」。

紺と白という相反する色を香りで表現したそうで、トップにハニーのような甘さがあるのに、そこから徐々に清潔なリネンのようなさらさらした香りに変化していく。

ピュアでムスキーな肌触りもあって、これはなかなか市販にはない香りでした。

 

「Hana Hiraku」は、ビックリにビックリ。ん??クリームソーダ?!

メロンのような豊潤なスイートな香り。

でそれがクルクル香り立ちを変えて行く・・・

なんと、ベースには味噌や醤油の香りも入っているとか?!

 

あとは、最初に一番気になった「Mizunara」。

これはシプレ調の枠にいて、おそらくナチュラルなウッディ調なんだろうな~と思っていて、自分の好きな香調だと直感で思ったの。

実際嗅いでみたら、生々しい木々の青葉の香りの奥底に、お酒のようなゆらめく甘さがあって、これまた不思議な香りでした。

 

お試しは、どれも一つ一つムエットにつけて渡してくださり、その都度丁寧に香りの出来た背景やイメージ、使われている香料などを説明してくださり、実にゆったりじっくりと全ての香りを試すことが出来ました。

 

全部嗅いでみての感想としては、どれも繊細で優しい雰囲気があり、つけたらきっと、ほのかに程よく香るんだろうなぁという印象。

 

優しいけど、香水としてのトップからベースに移る香りだちの変化はしっかりあって、ただアロマっぽく精油をブレンドしただけではない、丁寧さとこだわりが垣間見えた気がしました。

 

どれも全体的にムスキーなベースかな?

でも、私ムスク苦手なのにこちらの香りたちはどれも苦手と思うものがなかったです!

 

我々が香り好きで結構勉強して来ているのを察知されたのか、途中で話題にあがった香水本を実際に見せてくださったり、これから発売される「世界香水ガイド」の第3弾にパルファンサトリの香りもエントリーされているという話を伺ったり・・・

 

久しぶりに作り手側の景色が拝めて、確かな品のフレグランスにゆっくり触れられて、とても満足できたお試し会でした音譜

 

ちなみに、パルファンサトリで扱っているフレグランスは、大体50~100種類くらいの香料で構成されているとのこと。

 

商品ラインナップの20種類は、香り的にかぶるものがなく、どれも密やかな香り立ちなのに個性があって、ハマる人はきっと長く愛用するんだろうな~と思えるような質のいい香りでした。

 

いいな~、私も久しぶりに思う存分香料と戯れて香水作りたい!!

 

と、久しぶりにそんな欲求が顔を出したほど、とにかく素敵な環境で、毎日あんなところで暮らせたら(働けたら)な~・・・と、夢うつつに帰ってまいりましたべーっだ!

 

サンプルの販売があるというので、今回はひとまずこちらを持ち帰り。

 

 

ボトルもそうでしたけど、ちゃんとこうして販促グッズやショッパーなどにも自ブランドのロゴが入ったオリジナル仕様になっているところも好感が持てます。

 

調香師のさとりさんは、フランス調香師協会の会員でもいらっしゃるそうで、ボトルとかはフランスのものなのかしら~?

 

ほどよくシンプルで、でも形がちょっと変わっててこだわった品なのかなと思いました。

 

トライアルセットは10本入り(3000円+税)。

レディース寄りな香りが集まったAと、メンズ寄りな香りの集まったBの2タイプがありました。

 

メンズとかレディースとかは気にしてなかったんだけど、見たらメンズのBセットには、私が気になった香りばかりが入っていたのでこちらを購入即決!

 

香り友は逆にAセットの方を欲しがったのですが、あいにく今品切れ中とのことで、持ち帰りはできず残念でした。

 

トライアル購入で1本サンプルプレゼントしてくれるというので、気になりつつもメンズセットには入ってなかったNemuをいただきました音譜

 

 
開けたら、中にも小さいPerfume Bookが入ってて感動アップ
 
芸が細かいし丁寧だし、アトリエでは後半、実際にさとりさんともご対面できまして、物腰の柔らかい控えめな方という印象で、やはり香りってその方を反映するんだなと思いました。
 
それからもう一つ素晴らしいのは、このブランドは日本人の為だけに門戸を開いているのではなく、サイトが英語・フランス語にも対応していること。
だから、ルカ・トゥリンの香水ガイドでも目をつけてもらえたのかな?
 
元々フランスで調香の勉強をされていたようですから、地盤的にヨーロッパにはお強いのかもしれませんが、こうして日本らしい香りを海外でも評価してもらえるような努力をされているのは、すごいなと。
 
実際、海外から旅行で来られたお客さんが、わざわざ六本木のアトリエを訪ねて来ることもあるそうですよ。
 
日本人向けな香りのラインアップでありながら、海外の方には日本を感じられる憧れの香りとして人気があるなんて、双方にメリットがあっていいですよねニコニコ
 
購入したトライアルセットは、また時間がある時にお試し結果をこちらでもお話させてくださいね~音譜
 
パルファンサトリの公式HPはこちらラブラブ
↓↓↓
 
実は、このブログを始めた頃、さとりさんが読者登録をしてくれたというゆかりがありまして。
確か、今はもうブログはアメブロじゃなくなったんだったと思いますが。
 
当日はそのお話は出来ませんでしたが、またいつかワークショップなどにも参加したいですし、その時にもう少し突っ込んで香りのこと、調香のことなど、お話伺えればうれしいですパー