ラトビア&エストニア旅行記の続き。
今回でラトビア編終了です~。
ラトビアの首都・リガ滞在3日目。
この日は昼過ぎにエストニアへ向かう長距離バスに乗り込むため、もうラトビアにいられるのもあと数時間のみ。
ということで、リガの顔とも言えるあのかまぼこ型の建物が並んでた「中央市場」を覗きに行くことにしました。
事前に本を見てたら、市場内でペリメニ(ウラジオで食べた水餃子みたいな奴)が食べられるとあったので、それをお昼に楽しみにして、朝ごはんは少な目。
この日は何故か結構食堂混んでて、危うく相席になるところでした。
お料理取ってる間に出てった人がいたので良かったけど。
ちなみにこんなお部屋でいただいてました。
なんかやっぱりちょっとウラジオを思い出すような、ロシア風。
朝食後は、軽く荷造りをしておいて早々に街へ。
ホテルから中央市場までは歩いて10分もかからず近いのでそこも助かりました。
結局リガではトラムもバスも乗らなかったなぁ。
これこれ、中央市場。
ちょうどここに向かって歩いてたら、中国人の団体さんがガイドさんに引き連れられて中に入るところで、その後ろになるとちょっとうるさそ~と思い小走りで先を急ぎつつ、彼らとは別の、地元の人が入ってった建物について中へ入りました。
おお、中から見るとこんなに外の明かりが眩しいのね。
空間広々、これは確かにでかい市場かも!
どうやら建物によって生鮮品、野菜、加工品といった具合に、食べ物でもジャンルが分かれてるっぽい。
お肉、お魚、ハムやチーズ、スパイス、パン、ケーキなどなど・・・
それぞれお店が区画ごと分かれてて見やすく、そして裏さびれた雰囲気とかがないから快適だし見て歩いてても楽しい
私が行ったのは9時台だったんだけど、10時過ぎるとだいぶ観光客も増えて来て、なかなかの賑わいになって来ました。
でも、地元っぽい人たちももちろん結構いて、日常生活に根付いてるんだろうなと思う光景も多く見られました。
建物の外には衣料品や果物などのテントが並んでます。
私、ヨーロッパの市場でフルーツ(ベリー)を買って食べてみたいというのがあったのよ!
今までそういうの試したことがなくて。
フィンランドでやりたかったんだけどあまりの寒さからか市場のテントやってなかったし、リトアニアも品ぞろえ少なくてイマイチだったし。
で、今回も中見ててもベリーが全然ない・・・どうして・・・
と思ってたら、こうして外にずらーっと並んでたの!ここだったかー!
やっぱり、こうしてフルーツの赤や紫が並んでるとワクワクするね
でも私が行った時期はイチゴとチェリーが多くて、時々ブルーベリーがあるくらいだった。
ラズベリーとかクランベリーとか、そういう日本で日頃お目にかかれないフルーツが見たいなぁ、旬じゃないからないのか?と思ってたら、ようやく一か所、ラズベリーらしきものを売ってるテント発見!
すごい食いついてじーっと見てたら、そのお店のおじさんがペラペラ~と話しかけてきた。
「これはラズベリー?」って手前の赤いの指さして聞いてみたんだけど、英語が話せないらしく(いや、こっちも指さして、ラズベリー?って言ってるだけで英語じゃないんだけどw)、若いお兄さんを呼んできた。
で、また「ラズベリー?」と聞いたら頷いてたので、それを1パックお買い上げ。
いわゆる苺パックくらいのサイズで3ユーロ。
苺より高かったけど、ラズベリーなんて滅多に食べられないもんね。
そしてまた建物内へ。
そうそう、結局行きたかったペリメニ屋さんはまだ開いてなかったの
え~、ここで早めのランチを食べようと思ってたのにな~。
ちなみに他の飲食ブースも、ロープ張られてて入れなかった・・・
ということで、まぁバスの中で食べればいいか、と、パンでも買ってみることに。
パン屋さんも沢山あったんだけど、シナモンロールが置いてあるお店見つけちゃって、そこで買いました~
でもこれまた英語表記はなく、指差しで買わないと。
シナモンロールは聞き取ってくれたけど、あとはどれなら伝わるだろう・・・と考え、とっさに見えたピザパンを指差して「ピザ!」と言ってみた。
お店のおばちゃん、「え?ピザ?」って聞き返してきたんだけど、うんうん頷いてとにかくそれを包んでもらった。
が、もらったピザパンめっちゃ冷たい
あれ?まさかと思うけど自分でトースターで焼いて仕上げるスタイルのパンじゃないよね?
やや不安だったけど、しょうがないのでそのままシナモンロールとピザパンをお持ち帰り・・・
もうちょっとうまいこと会話が出来たら、チーズとかハムとか買って、フランスパンとかも買って、自分でサンドイッチ作ったりとかも出来るんだろうな~。
乳製品が豊富なのか、チーズやバターのお店も多かったです。
野菜のドームは、入った瞬間に野菜やハーブのみずみずしい香りがして、それがすごい新鮮だった!
なかなか、ここまでダイレクトに野菜の香りを満喫するってないもんな。
建物は4棟あったんだったかな?
それを行ったり来たり、そしてまた外に出たりと忙しい。
そして、あまりに広くて方向音痴がまたどのお店がどこにあったのか覚えられなくてうろうろ。。。
衣料品のテントには、そのままお土産にもなりそうな靴下やミトンなども売ってました。
そして奥の方に見えるこれ、マトリョーシカだ!
やっぱり、旧ソ連の構成国だった名残りがあるんでしょうか。
ただの市場と思って舐めてかかってたけど、ここは今まで見た外国の市場では一番大きかったかも。
品揃えも豊富で、しっかり隅々まで見ようと思ったら、多分2、3時間は必要なんじゃない?
私も、相当焦りながら物色してても1時間はかかりました。
ラトビアはハチミツが名産ということでこの市場にもいくつもお店が出てました。
せっかくだから、ハチミツ好きの子たちへのお土産をここで買おうかな~と、日本人母娘が味見させてもらってるブースに私も近づいてみて、あれこれ出してもらいました。
そこのおばちゃんはしっかり英語が出来る人で、「日本から来たの?」「うちのハチミツは美味しくて健康にもいいよ、うちの息子はハチミツ沢山食べてこんなに背がおっきくなったんだから!」とか、にこにこで沢山気さくに話してくれて楽しかったです
試食も、いわゆる普通のアカシアハニー以外にも気になる奴を数種類試させてくれて。
ちょっと変わったパンチの効いた奴とか、甘いのとか、香りのいいのとか、色々あって違いも興味深かった。
で、一番小さいサイズのが欲しくて、「これとこれください」というつもりで2つ指さしたら、それを試食したいと思ったのか、買おうとしてるその瓶の蓋を開けて、つまようじみたいなの突っ込んでくるくる~って中のハチミツまきとって、「はい」ってにこにこで私の前に差し出したw
いや、それ今私買おうとしてて、しかも人へのお土産なんだけど!
なんせ英語でそんな突込み出来ないから、そのまま買って持ち帰り、これも旅の醍醐味・・・と事情を話して友達にそのままお土産としてあげちゃいました(笑)
で、お喋り好きな気さくなおばちゃんで楽しかったんだけど、いざお会計になったらバッグの中にあるはずのお財布が見当たらず
えええーーーー!!どこ?どこにあんの?!
焦りまくる私をよそに、相変わらずおばちゃんはペラペラお喋り中だったんだけど私上の空、で、あちこち探してエコバッグから無事に見つかってほっとしました・・・
パン買った時にうっかりそっちに入れちゃってたみたい。
いくらラトビアが治安いいからって油断してたわ。
こんなの、イタリアだったらまたすられてるよ絶対
やっぱり買い物して荷物持ったりお財布出し入れしたりする時が一番怖いんだな。以後気を引き締めていかないと・・・
こうしてちょこっとだけど買い物して、中央市場をあとにしました。
なかなか楽しかったわ
帰りに軽くバスターミナルの中を下見。
そんなに難しい立地ではなさそう。
ここに行けばタリン行きのバスが来るのかな?
私が乗るのは12:30のタリン行き。
まだ時間が早いせいか案内板には出てませんでした。
いよいよリガをあとにするのかと思うと、淋しくもなる・・・
ということで、最後にさらっと旧市街散策。
味のあるレンガのトンネル。
細い路地越しに見える教会。
ここは前日、展望台に上った聖ペテロ教会。
リガ最終日はお天気イマイチだったから、前日晴天の中、絶景を拝めて何よりでした。
やっぱり旧市街の中で言ったら、この小さな通りが一番好みだったな。
リガ滞在中はこうしたカラフルで素朴な花たちも結構見かけて、だからより一層華やかな空間を感じることが出来ました。
聖ペテロ教会(手前)と聖ヨハネ教会(左奥)。
中世の時代、この地では生きた人間を壁に塗りこめて災いから建物を守るという風習があったらしく、この教会でも二人の修道士が志願して壁の中に入ったんだとか。
19世紀半ばに修復で壁を壊してみたら、その修道士たちの亡骸が実際に見つかったんですって!!ホラーだよ!!
その話は事前に地球の歩き方で見てはいたんだけど、最初ここ行った時は忘れてて・・・
この日、思い出してもう一回よくよく壁を見てみたら、
わー、修道士の顔あったーーー!!(もちろん石像)
引きで見るとこんな高いとこについてるの。
実際、こうして埋められたんだろか・・・
そんなやや怖い中世の物語を今に伝える教会の周りには、相変わらずカラフルで可愛らしい建物が並んでて。
立ち去る最終日になって、ようやくちょっとずつリガの街にも親しみが持てるようになってきた。
う~ん、やっぱりこの街は、もう少し長い時間をかけてじっくり見てまわらないと、その魅力を知り尽くせないのかも。
この中庭も、中世の雰囲気があって素敵だったな。
そしてさんざん苦労させられた石畳。
石畳を歩くだけであんなに足腰に響くとは・・・
しっかり歩けるウォーキングシューズで行ってよかった!
ホテルに戻る前に、旧市街入口近くのライマでチョコを物色。
今思えば、これももっと買ってくればよかったんだけど。
ライマのチョコレート博物館も行きたかったわ~と思いながら、お土産用にベリーが入ったチョコボールの袋詰めを買いました
自分用にも買ったんだけどまだ食べてない・・・どんな味かな~?
さて、市場で買ったラズベリーはこちら↓
苺を一回り小さくしたくらいのサイズあるの。
勝手に、1cm大くらいの小さな実なのかと思ってた。
それとも、ラトビア産のが大粒なだけなのかしら?!
この後、エストニア行ってからホテルで2、3日かけて食べたけど、甘酸っぱくて爽やかな香りがして、本当に美味しかった
ちゃんと食べたことないもんだから「このラズベリー、ラズベリー味だ!」って変な感想を持ちました^^;
そしてこちらがシナモンロールとピザパン。
冷え冷えピザパン、勇気を出して翌朝食べてみたら、これまた香ばしくやや小麦の甘さもあって、ソースも酸っぱすぎずで美味しくいただけました~
シナモンロールはバスの中でペロリだったので、あと2、3個買えばよかったと激しく後悔!
そして蓋開けられたけどお土産にしちゃったハチミツ(笑)
雑な包みで、割れないかしらと心配だったけど、無事に日本までスーツケースでも持ち帰れました。
しっかり予習した地下道もスーツケース持って歩いてもそんな大変でもなく、早めにホテル出たけどバスターミナルまであっという間だから、案外ここで時間を持て余してしまった。
ようやく案内出ました!私は4番線ね。
中で座って待ちたかったけどベンチは埋まってたので、ちょこっとお土産屋さんを覗いてみたり。
あまりになんも買ってないのが淋しくなって、そこでリガの旧市街を描いたポストカードを数枚買いました。
そして早めに4番線近くまで行っておこうと、トイレ済ませて外へ。
で、ここもベンチは背が高くてまた私一人で足ブラ状態にw
来ました~。LUXバス。
これに乗って4時間半でエストニアの首都タリンに着きます。
事前に日本からネット予約済みでした。
日本のバス同様、スーツケースは荷物入れで預かってもらえます。
バーコードのついたシールが預り票代わり。
乗る時バウチャーを運ちゃんに見せたら、何かもっと要求しているような??なんだろ?と固まっていたら、パスポートを見せないといけなかったみたい。
そうよね、一応国境も越えることだしね。
運ちゃんからペットボトルとシリアルバーをもらって自分の席へ。
中の雰囲気はこんな感じ↓
私は、後方のデラックス席の一人掛けの席を予約したの。
隣にどんな人が来るか分からなかったし、トイレ行きたくなるかもしれないから通路側にしたいけど、せっかくだから景色も見たい、という葛藤があって、他人に気兼ねなく過ごせる方がいいかなと。
でも結果、この写真の青い服の若者が、4時間半ずっと大声で電話してて、それが私の真横だったもんだから全然落ち着かず
ま、途中寝たり起きたりしてたから、いいっちゃいいんだけど。
映画とかも見られて(日本語ないから私は見てないけど)、座席も広々、コーヒーコーナーなどもあって充実してました。
飛行機よりよっぽど快適って感じ。
12:30バス発車。
いよいよリガともさよならです。
本当にあっという間だったなぁ。。。
最終日は曇天だったけど、あの華やかな建物は青空の下、キラキラ太陽の光に照らされると華やかすぎだったから、これくらいの天気の方が見ててもバランスよかったのかも。
リガの街を出るには少し道が混んでて時間がかかったけど、その後はスムーズに進んでいました。
そろそろホントに雨が降りそうです。
ほとんど変わらない、森の風景ばかりが続く・・・
こんな草原も。
雨がぱらつきだして、タリン(エストニア)の天気がやや心配。
ラトビアは、リガは、私にとってはちょっと不思議な街でした。
西欧の大都市ほどの賑やかさはないけど、それでもここ最近行った国の都市の中では活気があって賑やかだった。
ビリニュス(リトアニア)の時みたいな寂寥感はなく、お店も沢山あってカルチャーやアートも楽しめて、英語もそこそこ通じる。
街の規模もちょうどいい、外国旅行者が楽しめる街だったかな。
だから魅力的なはずなのに、リガ滞在中ずっとビリニュスを思い出してたのは、やっぱり私の性格上、リトアニアの地味な感じの方が合ったってことなのかなぁ?
華やかで可愛らしいリガだけど、それでいて、旧ソ連の趣を感じる瞬間もあり、そういうところが個性なのかなとも思いました。
そう、個性といえば、例のオペラね(笑)
あれもホント不思議すぎた!
いつかまたラトビアに行くことがあれば、もう一回あのオペラ劇場で違うオペラも見てみたい!
いや、もう一回カルメンでもいいかな?
次は後半、エストニアのタリン編へと続きます~