それがどうした〜きじとらんのひとりごと〜

それがどうした〜きじとらんのひとりごと〜

きじとらんのメモ用紙?
いえいえ、気の向くままに書きますよ~

世の中にいろんなニュースが溢れているので、

トランスジェンダー 当事者の目線からいろいろメモしておこうと思う。


まずは、改めて僕について。

難しくいえば、ノンホルノンオペのFtMで、

平たく言えば男の子の心と女の子の体で生まれて来てるけど、ホルモン注射とか手術みたいな医療措置はしてない人です。


自分の心と体にズレがあると気づいたのは30歳のとき。

こういうのに遅すぎることはないけれど、学生も終わってだいぶ大人になってから。


つまり、僕は30歳前半まで女性として扱われ、育てられ、教育を受けました。

なんなら中高は一貫の女子校出身です。だって自分も自分を女の子だと思ってたんだもん!!!


軽く添えておくと恋愛対象は性別による縛りはないけど、信頼関係ががっちりできないと恋愛したいと思いません。

デマセクシュアル(の、パンセクシュアル)なのかな。

恋愛経験は残念な方なのでよくわかんなくはある。


さて、本題へ。


世の中は僕を女性として扱う。カミングアウトしてない人なら今だって。

ソプラノの声はお気に入りなので、電話を取れば専門職なのに受付嬢と間違われてキレたことも(笑)

悪しきジェンダーロールよ、滅べ。


体の違和感については、胸はナベシャツ(パワーネット)でなるべく潰して、

髪の毛はベリーショートに刈り込んでる。

声はイケボだったらいいなと思うけど、

自他共に認める声はいい方なので、

無理矢理変えて残念なことになったら嫌なので

ソプラノのままで我慢だ。両声類を目指してよなよな練習してる…のを、痛いとか言わないで!!(笑)

その他の部分は仕方ないと諦めた。


お手洗いについては、機能的には女性用で十分なんだけど(なんならゴミ箱も必要だし)、

声を出さないと男性に見られることもあるから、

可能であれば、「だれでもトイレ」に入りたい…。

でも、健常者に見える人が「だれでもトイレ」を使ったと、怒られたこともあるからなかなか使いにくい葛藤がある。

本当の「だれでもトイレ」になってくれ。困り事は目に見えないものも多いんだ。


ロッカールームとか公衆浴場は、心が男だからって男の方を使いたいとかないです!!!!!!

だって胸もででるし男の人の特徴はないし。

なんか怖いって(笑)


とはいえ女性をやましい目で見たこともない。

そもそもパートナーと貸切風呂でもなければ、

そういうところで常識あるひとが意図を込めた目線向けないでしょう……。


倫理観については、ほとんど女性ベースです。

いやだって女子校育ちだし。

ただ、かなりのリベラル派なので、女性に化粧をマナーとして押し付けるのはセクハラだと考えるひとです。


子供の頃は、おままごともお人形さん遊びも、

プラレールもヒーローごっこもしました。

セーラームーンもウルトラマンも大好き。

そういう子供。


大人になってからもウルトラマンもセーラームーンも好きだし(笑)、

ニットもアクセサリーもガンプラも作ります。

どれもこれも好きだもん。

野球が大好きでシーズン中はベイスターズの勝敗に一喜一憂してる。

昔はよく乙女ゲームをやったなあ。最近は刀剣乱舞とか遊戯王とかアプリが多いな。


ゲームのアバターは男性の方がしっくりくるのでだいたい男性をつかってる。

趣味丸出しの美男子にしがち←

仮想世界くらい好きな格好をさせてくれー!


得意科目は英数物化かな。

男女うんぬんというよりは、単純に理系脳なだけ。

不得意科目は実技系と現国に地歴です、文句ある!?


カラオケは曲調が好みなのな男声の曲が多いけど、たまにキーが出なくて悲しいからボイトレしたい。


言葉はわりと男性よりの言葉遣いと思う。

一人称も「僕」だしさあ。

これ、外国語だと困るよね。英語はいいんだけど、

フランス語とかドイツ語みたいに男性形とか女性形とかある言語だとどうしたらいいんだろう?

その前に日英以外話せないんだけど(笑)

僕を三人称で呼ぶ時はお好きにどうぞ。一番嬉しいのは名前で呼んでくれることかな。

英語なら、he/she/theyのうちならなんでもいいです。itはやめてね。


なんとなく僕が感じるものを書き連ねたけど、どうでしょう?

男性として生まれ育った男性とはだいぶ違うんじゃないかな?


少しでも、誤解が解けたり発見があったりしたら嬉しいです。


ではまた。


うつ病についてなかなか説明しにくいなぁと、

常日頃思うんだけど、

ちょっと面白い説明を思いついたので聞いて欲しい。


ドラクエとかのRPGで、体力と精神力みたいな概念があるでしょ、HPとMPみたいに。

うつ病っていうのは日常の生活での活動に要求される精神力が著しく大きくなってしまう状態異常と考えたら伝わるかな、なんて。


例えば、体力と精神力の上限値を999とすると、


消費精神力一覧


・散歩→ うつ病時 200 / 健康時 -30(回復値30)

・ゴミ捨て→ うつ病時 350 / 健康時 2

・お買い物→ うつ病時 320 / 健康時 20

・趣味を楽しむ→ うつ病時 250-(回復値 0〜50)    / 健康時-50〜100(回復値)


・電車で移動→ うつ病時 350 / 健康時 0

・受診→ うつ病時 150 / 健康時 30


・睡眠をとる→ 

うつ病時 70-(回復値1〜500でランダム)

/ 健康時 -(回復値1〜999でランダム)


伝わったかな?

そうとうレベルの高い賢者様でも、この精神力の負担に耐えかねることは、ゲームやってる人ならわかってくれる気がするな。


あと、ジャンルの違うゲームの話するけど、

うつ病がひどい時ってかなりパニクりやすいです。

CoC でいえば正気度ロール(いわゆるSANC)の目標値がSAN値/2になるわ、成功で1d6、失敗で1d20くらいの追加ロールが入るイメージで。

えぐいえぐい。簡単に取り乱しますからまじで。


うつ病ってこんなよわよわ補正がかかってるのに、

どうして普段できてることができないんだ!!とか、こんなことができない自分は……とかいろいろ思ってしまう厄介なものなので、想像の一助になれば嬉しいです。


以上、オタクによるオタクのためのうつ病とはなんぞや?でしたー



早いもので有休消化をしていた時間を含めると、もう世の中からおやすみをいただいて1か月が経ってしまいました。


思った通りに回復しているかというと、残念ながらけっこうなビハインドかもしれません。


声を大にして言いたいのは、

言葉と権力の使い方は慎重になりすぎるくらいでいいからね ということ。


本当にね、この2つは刃物と同じと思う。

人を奇跡的に救うこともできれば、ズタズタに切り裂くこともできるし。

この半年くらいは言葉と権力の暴力をたくさん心にいただいちゃいましたね、あはは……😥


それで、持ち前のうつ病(手帳3級)が爆発して、戦闘不能になりました……と。

心の傷ってそう簡単に回復しないもんです、改めて。

だからせめて僕は人を傷つけないようにしよう、なるべく。


せっかくお休みをいただいているので、何かしようかなと思う気持ちはありつつも、やっぱり今は休んで整えるのが仕事ですね。

英語とかマーケティングとか頑張りたい気持ちはめちゃくちゃあるけれど、頑張れるときにやろうくらいでいないと、とても心がしんどいから。


今はまだ少し、お役に立つのはお待ちくださいませ。

無事に回復できたら必ずしますので。


では。

隠してもないけど、僕はLGBTQ+だし、うつ病で障がい者だし、いわゆるダブルマイノリティな人です。


そんな僕の視点から、セクシュアリティとか障がいについて打ち明ける、つまり、カミングアウトすることについて思うことを書いておくね。


まず、忘れてほしくないのは、カミングアウトするということは、あなたとの関係をもう1段階進めたいですよという意思表示だということ。


セクシュアリティにしろ、障がいにしろ、本人からしたら、自分の縄張りに居ていい人にしか話したくない話題にして、縄張りに入るときには知っていてほしいこと。

つまり、カミングアウトを受けたら、相手のパーソナルスペースへの招待状だと思っていいかな。


それから、カミングアウトには2パターンあるような気がする。

良好な関係でどうか知ってほしいというのと、めちゃくちゃになりかけてどうにでもなれ、というもの。

できれば前者で進めたいものだけど。


カミングアウトにあたっての当事者の重圧とかは、いろんな記事に詳しいからそちらに譲ろう。

参考文献はこちら↓。

カミングアウトレターズ


さて、カミングアウトを受けた人に知っておいてほしいことは、決してあなたを驚かせたり不快にさせたりしたくて伝えたわけじゃないってことだ。

今風に言えば、今までマスク顔しか見せてなかったけど、素顔を知ってほしいです、って感じかな?ちょっと語弊があるかな??


普通のカミングアウトであれば、あなたはその人から相当の信頼を置かれていると思っていい。


そして、ここからはお願いなんだけど。

カミングアウトを受けた場合、状況を飲み込めない人も多いと思う。

ただ、けっして馬鹿にしたりからかったりしないでほしい。当事者はこういうとき必ず真剣だから。

その瞬間で理解できなかったとしても、もしその人を大事に思うなら、時間をかけてその人のことをわかってあげてほしいとも思う。


そしてもちろん、カミングアウトの内容は基本的にはあなたとその人の秘密だね。

その人のエリアへのログインアカウントは原則共有禁止だよ。

例外的に共通の友人同士で本人がOKした場合はいいと思うけど、オープンな人でもない限り、絶対的な機密事項として扱ってほしいかな。


最後に、僕がオープンにしてることについて。


友人として関わってくれる人には知っておいてほしいと思うのと、障がいについてはもし迷惑かけちゃったらごめんね、という気持ちがある。


あと、もし僕の仲間の参考になるなら、僕は相談に乗るよ、安全基地になるさというシグナルを、うまく出せていたらいいんだけどなあ。


またまとまりがなくなったけど、

この世界がどんな人にも安全で幸せな場所になることを祈って、この記事は終わりにするね。


うつ病で障がい者の認定を受けてから1年くらいが経ったかな。

障がい者の認定をうけたことは、この目に見えない生きづらさに形を与えてくれて、幾分ほっとしたところはある。


障がいについて「障がいも個性」と言われているけれど、これについて少し話そうかな。


個性を拡大解釈していくと障がいも入りそうなんだけど、障がいは日常生活を難しくするものだから、そんなにおおらかな文脈で語りにくいです、僕は。

足が速いとか、声が大きいとか、そういうことと体を動かさないみたいなことはレベルが違うって言えばいいのかな。


そもそも障がいを持っていると人生がハードモードになる。目が見えなかったり耳が聞こえなかったりすれば、陰から近づく車の脅威は誰かにおしえてもらわなきゃいけない。

うつ病もそうだけど、心の病がひどい状態だと、学校や仕事でやるべきことをできなかったり減らさないといけなかったりする。

そう言う人に対して、世の中の人の多くは冷たく当たるからね。


ここまでくるとさすがにハンディキャップなわけで、個性みたいなやさしい雰囲気ではないな。


僕も、このハンデを個性の範疇に押し込めたくなった時期はあった。でも、うまくいかなかった。

自分の「できない」を赦して受け入れるにはまだ時間がかかると思う。


障がいについて、ニュートラルに考える方法はないのかな?


・そのひとの特性のひとつで

・そのひとが人生を送る難易度を上げるものの

・望んでそうなっているわけではなく

・時としてサポートが必要


みたいな。不十分だけど。


健常者の人生を50m走のコースだとしたら、

障がい者のコースは同じ長さでも透明なハードルがランダムに配置されてるイメージ。

つまり、どこでつまずくか予想できないのに、とかとして周囲に認識されず、けれど確かに足にはぶつかるようなもの。


うまく言い表せないけど、障がい者に対するネガティブなイメージは消えて欲しいし、逆に健常な部分が研ぎ澄まされているとして過剰な期待を向けられるのも怖いんだよね。


なかなか、僕だけじゃ表せないところもあるね、少しでも伝わってほしいと思って書きました。


ここまでよんでくれて、ありがとうございます。

では、また。