今回はその逆に、店先を上手に使っているお店を見て行きます。
今回のキーワードはテントです。
まずはアパレルショップ。
前回同様ディスプレイで商品告知をしてますが、
テントがあるとちょっと高級感が出ますよね。
それを門構えの黒とテントの白の
モノトーンカラーリングで更に高めます。
その典型がこちら。
ご存知カルティエです。
石を使う等素材自体もゴージャスですが、
モノトーンにゴールドをアクセントとしていれる事により
最上級に仕上げています。
さて高級感とは一転、庶民的なお店です。
まずはパン屋さん。
角地を利用して各面にテントを配置してお店アピール。
ワインレッドは美味しそうな感じも出せる色ですし、
入口のボードでメニュー等を掲げるとより一層食べたくなってきます。
これでパンの香りが漂い、
更には焼いている所が見えてしまったらもう買わずに入られません
お次は花屋さんです。
店先にいっぱいに飾られた花で一目瞭然のお店。
しかし沢山の花が陳列してあるにも関わらず整然と並び、
中への誘導路を作る役割も果たしています。
花が挿してあるベースが統一されているのも整然とした陳列に一役買い、
またそれがブリキで造られている所に趣があり拘りを感じます。
最後はレストラン。
こちらはちょっとカフェ寄りのレストランです。
日本では出来ないかもしれまんせんが、
パリではこうして路上に客席を設ける所が少なくありません。
でもこうして実際に食べている所が見られると
思わず覗きたくなってしまいますよね。
その中でもお気に入りだったのがこちら。
見ただけで『おぉ~』っと思いませんか?
こうこうとするライトを更に増長させる黄色でテントまで統一。
そのテントは最大限に伸ばしてきて店先にも一部屋分程の客席。
テントにもサインを入れるが、
店名はその上部に遠くからでも見える内照式サイン。
お洒落でまとまりがあって個人的に好きです。
何を隠そう、実はこのファサードに引き寄せられて入ってしまいました
貝の専門店で、おいしい牡蛎とアムール貝をたらふく堪能しましたが、
入る時は何のお店かも分からなかったんです。
これぞファサードの力
みなさんも街ブラしながら是非ファサード研究してみて下さい。
店舗デザイン:キートスデザイン株式会社
プレゼントのオンラインショップ:ハプセント