土曜ドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」
2023.12/16:前編「記憶の中の少女」
2023.12/24:後編「もうひとつの家族」


原作の素晴らしさに加えドラマオリジナル部分に感動シーンもあり、見事なドラマ化だと思う。
キャストの方々みんな素晴らしかった。
剛くんファンとして誇らしく感じるドラマがまた増えて嬉しい。

ただ、後編の結婚式での告白と幸子さんの供述は、原作は納得できたのになぁ、と思いちょっと残念。
結婚式シーンは橋本愛さんが素晴らしくて見入ったけど。
幸子さんがひっそりと生きていた生活の中で、理不尽な関係であっても誰かと関わっていたかった、という原作での言葉は理解できたけど、ドラマは違っていてわかりにくかった。
17年前の事件が、実際の傷は普通なら自然に出血が止まる程度のものだったこと、ドラマでは説明不足のように感じた。

とはいえ、原作と違っていたり原作にない部分で好きなところ多くて、脚本巧い!と感じた。
菅原さんの短気キャラは原作と違い最初戸惑ったけど、電球切れたときの「おあああん」と冴島先生への相談シーンで納得。ドラマオリジナルでのスマホ覚えるところ可愛くて、お母さんとの再会シーン感。
原作での手紙と違い荒井が直接瑠美に話すシーン。「気づいてもらえななかった子どもも寂しいけれど、気付けなかった親はもっと寂しいかもしれない」
みゆきとの和解に、父の死や散髪に関することを話しての回想シーン。
母親との面会シーンでの牛乳の手話、兄に本音をぶつけることができたこと。
そして、名前を呼ばれ母のもとに向かう尚人の笑顔、ラストシーン感涙。

 

ドラマ放送を待つ間、ドキドキ、ワクワクだった。
5/16に”草彅剛主演ドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』 制作決定!”
との公式発表があり、私はネタバレあまり気にしないから即原作本購入。
自分は読書好きなのに、それに昔姉が手話奉仕員をしていて私も手話サークルに入っていたこともあるのに、このときまでこの本を全く知らなくて不覚だった。
コーダである荒井尚人の葛藤、彼が関わることになった悲しい事件のやりきれなさ、色々辛いけれど救いあるラスト、ミステリとしても満足の感動作。
シリーズ4作と何森主人公のスピンオフ2作も既読。
成人式等通訳してた姉に「剛がコーダ役で(身内宛は照れて呼び捨て)ろう者役は全てろう者さんが演じるドラマよかったら見て」と連絡したら「剛のドラマ、スマホに予告出てたから注目してた。見るつもり」との返信がきて、ファンじゃない姉の〔剛のドラマ〕って言い方が嬉しかった。

ただ、ろう者の役は当事者が演じているのに主人公であるコーダは非当事者が演じることに対して批判もあったらしくてビックリ。
ろう者は耳が聞こえないという特徴があって当事者が演じる意味があると思うけど、コーダは両親がろう者という葛藤はあるにしても当事者が演じる必要はないように私は思う。
正直私はろう者を聴者が演じてもいいんじゃないかとも思っている。
鶴瓶さんがろう者、吉岡里帆さんがコーダを演じたドラマ「しずかちゃんとパパ」が私は好きで感動した。
剛くんのインタでの言葉「手話は難しかったですが、ろう者の方と関わることもそんなに特別なことではなくて、楽しかったことが多かったです。」って実は深いような気がする。
キャスティングに何か意義を持たせることも必要なのかもしれないけど、特別にしないで自然な形でいいんじゃないかと私は思う。

 

<録画メモ>

12/10:どーも、ちょっと舞台裏

12/13:ハートネットTV

12/15:チコちゃんに叱られる(エンケンさん番宣)

12/19:NHKニュース おはよう日本