5/16に剛くん主演ドラマ制作決定が発表された。NHKサイト↓

【ドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」制作決定のお知らせ】

早速原作本を購入して読んでみたら本当に感動作!

読書好きなのに今までこの作品を知らなかったのが恥ずかしいけど、剛くん主演でのドラマ化とても嬉しい。

シリーズ2作目「龍の耳を君に」と3作目「慟哭は聴こえない」も文庫本購入、まだ文庫化されてないシリーズ4作目「わたしのいないテーブルで」は図書館に予約済。

主人公がコーダといえば、昨年NHKBSで放送された「しずかちゃんとパパ」(今年7月地上波でも放送決定)がとても良かった。ホームコメディでのしずかちゃんでさえコーダとしての苦悩も描かれていた。

デフ・ヴォイスの荒井尚人の葛藤はさらに大きいし、ミステリ部分も重くて辛さあるけれど、原作の感動をドラマでも感じることができるはず、と期待している。

 

’23.5月読書記録

初読7冊

読書メーター

 

5/26【慟哭は聴こえない: デフ・ヴォイス  (創元推理文庫)/丸山 正樹】

シリーズ第3弾。 前作(2018年刊行)は1作目(2011年)から2年後(美和小1)、本作は1話小3の美和が4話中学生で現実に追いつく。会話にスマホを利用する若い世代のろう者登場等リアル感により惹き込まれた。

表題作1話とても辛い。最初感じ悪かった川島が119番して嬉しかったのに…。

1話ラスト一行は正直ショックだったけど2話ラストで安心、心からおめでとうと思う。

3話感動!シリーズ随一の名編と名高いとの説明文に頷く。

4話とエピローグは前作や2話からの再登場人物にワクワク

ラスト姉妹の羽ばたきが嬉しい。

 

5/24【龍の耳を君に (デフ・ヴォイス) (創元推理文庫)/丸山 正樹】

荒井尚人が主人公のデフ・ヴォイス シリーズ2作目。 前作から2年後の設定

小学生になった美和ちゃんの明るさが嬉しい。

法廷シーンがある第1話、荒井がさすがなのはもちろん、片貝弁護士の手腕素晴らしいと思う。クリスティの名作にオマージュを捧げたというタイトル「弁護側の証人」も納得。

第2話、新開が罪の重さを自覚して被害者たちに謝ることができて良かった。

プロローグから1、2話も伏線が記されていた表題作の第3話、被害者は誰で何をしていたのかがわかって切ないけれど、英知くんの成長が頼もしい。

 

5/18【デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 (文春文庫)/丸山 正樹】

コーダである荒井尚人の葛藤、彼が関わることになった悲しい事件のやりきれなさ、色々辛いけれど救いあるラストで良かった、感涙。

姉が昔手話奉仕員をしていて私も少し覚えたのに日本語対応手話と日本手話のこと今まで知らなかった。益岡さんのおしゃべりシーンは当時交流していたろう者たちと重なる。

殺人は絶対悪いけど本作は被害者が卑劣過ぎるし、過去の事件での取り調べのずさんさが第2の悲劇になったと思う、悔しい。ミステリとしても満足。

大ファンの草なぎ剛さん主演でのドラマ化嬉しい。

 

5/16【君のクイズ/小川 哲】

伊坂幸太郎氏の推薦文をみて読みたくなった、確かに面白い。

クイズ番組割と好きで、早押し問題途中での正解はワクワクするしたまに自分でもわかるときもある。ですが問題とか、読ませ押し、確定ポイント等興味深い。

問題が一文字も読まれていない時点で答えて正解だなんてビックリだけど、三島がたどり着いたヤラセでなかった可能性に納得。本庄が明かしたゼロ文字押し理由は感じ悪いけど。

タイトルになるほど、ラスト三島の頭の中での問題の答えも印象的。

 

5/10【夜は不思議などうぶつえん (双葉文庫)/石田 祥】

タイトル見た時点では夜間開園している動物園の話かな?と思ったけれど違って、石田作品はやっぱり不思議設定。

不破さんの能力は動物に役立つことあると思うけれど、キリンののび子ちやんの餌のことで、自分のしていることはズルだと奥山さんのノートを見せて飛鳥に伝えるところが良かった。奥山さんの想いに涙。

 

5/6【元カレの猫を、預かりまして。 (双葉文庫)/石田 祥】

先に読んだ「猫を処方いたします」と同じように、読みたくなるタイトルとビックリ設定。

まさきが預かった猫はヨミチと名乗り関西弁を喋る。

本作読む少し前に偶然にもテレビでエキゾチックショートヘアを見て、インパクト強いブサカワちゃんだな、と思ったから、あの猫なら(ヨミチは雑種かもだけど)確かに関西弁似合う、と納得感あってより楽しく感じた。

元カレのその後が予想通りで涙、まさかヨミチまで?と心配だったけど、怖がって逃げた矢代くんともうまくいってるラストでほっとした。

 

5/2【猫を処方いたします。 (PHP文芸文庫)/石田 祥】

書店で見かけて、知らない作家さんだけどこのタイトルは読みたくなる、と思い買ってみたら自分好みで当たりだった。5話ある連作短編集。

「中京こころのびょういん」で猫を処方された人たちそれぞれの話にグッとくるし、最終話でびょういんのニケ先生と看護師千歳さんの過去が明かされて涙。

タイトルに加え、帯の言葉「大丈夫ですよ、だいたいの悩みは猫で治りますから」も巧いと思う。

 

<5月購入雑誌・新聞>

※「朝日新聞」朝刊(2023.5/7)

地図を広げて「ほどほどが健康の秘訣」

※「月刊 ザテレビジョン」2023年7月号(5/24・年間購読)

連載「お気楽大好き!」