’21.10月読書記録

初読(3)+再読(2):5冊

読書メーターより

 

10/28【フーガはユーガ (実業之日本社文庫)/伊坂 幸太郎】

(再読)文庫化(’21.10/15初版第1刷発行)購入、初回限定の伊坂先生メッセージ入りしおり嬉しい

風我と優我という双子の名前がカタカナ表記でタイトルになってるわけだけど、“と”ではなく“は”で繋がれているのは不思議な入れ替わりという内容に沿っていて、それがラストで凄く切なく感じる。

虐待やいじめ等残酷な描写や結末の辛さで、読み返したい気持ちは弱い作品だと初読時思ったけど、文庫版あとがきでの“大変な目に遭う子供たちが特別な力で冒険してもいいのではないか”という言葉に納得感大きい。

 

10/24【拾われた男/松尾 諭】

ドラマ化発表きっかけで読んだ。私が大ファンの草なぎ剛さんも出演と知りネタバレそれほど気にしない質だから予習。

冒頭は航空券が縁で事務所に入った話(ABEMAのななにー見て知ってた)”拾った男”で、ラスト母親の言葉を思い出す“拾われた男”、タイトルに納得。 松尾さんって随分惚れっぽいんだな、と、涙もろいなぁ、と感じるエピ多い。

お兄さん登場はラストの数話だけで人物像やエピが予想と違ったけど、剛くんがどう演じるのか興味深い。 ドラマ主演の仲野太賀さんと奥様役伊藤沙莉さん、原作でのイメージに合ってると思う。

 

10/12【お探し物は図書室まで/青山 美智子】

本屋大賞ノミネート時に図書館に予約してやっと順番きた。

ハートウォーミングな物語で好き。

コミュニティハウス図書室の司書小町さんからの話とお勧め作品、付録の羊毛フェルトがきっかけで、各章の主人公たちが前向きな気持ちになる様子が納得感大きくて気持ちいい。

登場人物たちの繋がりも楽しいし、最初はちょっと謎に感じたハニードームも最終章で回収されてなるほど。 小町さんは特殊能力があるように思うけれど“皆さん、付録の意味をご自身で探し当てる。言葉を読んだ人が自分自身に紐付けて何かを得る”という言葉が深いと感じた。

 

10/6【老後の資金がありません (中公文庫)/垣谷 美雨】

(再読)蓄えていた老後資金が激減で悩む篤子の気持ちわかるけど、初読時には全く想像してなかったコロナ禍の今読み返すと、老後の資金への心配って余裕あればこそで、日々の暮らしにやっとだとそれどころじゃないよなぁ、と思う。

篤子の夫にはイライラするけど、お姑さんが楽しくて物事をきちんとわかってる人で良かった。

息子の勇人が好青年で素敵、娘のさやかも彼女なりにがんばっていて、篤子さん幸せだよ。

 

10/2【みとりねこ/有川 ひろ】

猫にまつわる短編集。

旅猫リポート外伝2編は本編も思い出して余計に泣ける。

「猫の島」はアンマーとぼくら外伝と記されないのは何故かな?と思いつつ、運がいい悪いの理屈が納得感大きい。

「トムめ」可愛いよねぇ、単なる自慢って笑えるしわかるな。

「シュレーディンガーの猫」の佃香里さんのキャラ好き。

「粉飾決算」と「みとりねこ」どちらも素敵な家族、猫たちも幸せだったと思う。

 

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<義母介護メモ>

NSリハビリ調査:10/1、NSカンファレンス:10/8

病院:10/6(Y)

入院(O):10/25~(尿路感染症)