ビブラートのかけ方について
ビブラートはなかなか難しいという声をよく耳にします。
楽器が揺れる、練習方法は?など。
まず、ビブラートの歴史からひもといてみましょう。
もともとビブラートというのは結構新しい技術なのです。
ヨアヒムというブラームスの親友であったバイオリニストの録音に微かにビブラートが確認されるくらいでほぼノンビブラートといってもよいのではないでしょうか。
ということはつまり数多のバイオリンの名曲はビブラートを想定せずにかかれたのです。
この点は逆説的にビブラートを考える上で非常に大切です。
そもそもビブラートとはなんでしょうか。
指を揺らせることによりまあ演歌のこぶしっぽい音をつくることですかね。
使う際にはいま申しましたほとんどの名曲がビブラートを想定してかかれていない、という点に留意することが必要だと思います。
つまり無意識にかかるビブラートほど楽曲の品位、骨格を台無しにするということです。
練習時期についてですがやはりある程度年数がたってからがよいかと思います。
次回は具体的な練習方法について書きたいと思います。