原則40年、最長60年と規定されていた原発の運転期間を拡大解釈した。
・審査などで停止した期間を 運転年数から除外し、60年を超える運転に道を開いた。
・廃炉が決まった原発を対象に、次世代型原発での建て替えを進める方針も打ち出した。
現在、日本の原子炉は、廃棄が決まったものも含めて59機。
事故が起きた福島原発は沸騰水型原子炉だった。
現在、再稼働した12機は、すべて加圧水型。
日本にある商業用の原子力発電所の原子炉は、すべて軽水炉。
軽水炉は、 沸騰水型(BWR)と 加圧水型(PWR)に分けられる。
再稼働中の全てが加圧水型なのは安全だから?と私は勝手に良い解釈をしていたが
どうやら そうでもないらしい。
検索している中で、「加圧水型」の原子炉にも危険が有る事が分かった。
2016年のダイヤモンドオンライン記事では、以下のように書かれて有った。
「沸騰水型」は原子炉の水を沸騰させ、その水蒸気がタービンに送られ、タービンを回し、
発電機が回って電気が生まれる仕組み。(この水蒸気は水になって、原子炉に戻ってくる)
「加圧水型」は、大変な圧力をかけて原子炉の水が沸騰できないようにして、運転している。
・「加圧水型原子炉」で使われる、「蒸気発生器」に危険性がある という。
・1991年2月 美浜原発2号機では 「蒸気発生器」のギロチン破断が起こり、 原子炉が2度沸騰し、
空焚き寸前まで進み、20㌧以上の冷却水が噴出した。
(漏れた原子炉の水には放射能が入っていて、汚染した水蒸気が美浜の空に噴き出した)
★この時は、ECCS(緊急炉心冷却装置)で水を投入して、辛うじて大爆発を食い止められたが、
原子炉からタービンまで何処かで熱を奪えなくなると、原子炉に熱がこもりメルトダウンを起こす。
地震などで大きな配管が破断すると、一気に大事故 となる。
<北海道電力>
泊発電所 1号機~3号機 すべて停止中(定期検査中)
<東北電力>
東通原子力発電所 1号機 停止中(定期検査中)
女川原子力発電所 1号機 廃止措置中
2号機 停止中(定期検査中)
3号機 停止中(定期検査中)
<東京電力ホールディングズ>
柏崎刈羽原子力発電所 1号機~5号機 停止中(定期検査中) 沸騰水型(BWR)
6号機、7号機 停止中(定期検査中) 改良型沸騰水型(ABWR)
福島 第1原子力発電所 1号機~6号機 廃止
福島 第2原子力発電所 1号機~4号機 廃止措置中
<日本原子力発電所>
東海発電所 廃止措置中
東海 第2発電所 停止中(定期検査中)
敦賀発電所 1号機 廃止措置中
2号機 停止中(定期検査中)
<中部電力>
浜岡原子力発電所 1号機、2号機 廃止措置中
3号機~5号機 停止中(定期検査中)
<北陸電力>
志賀原子力発電所 1号機、2号機 停止中(定期検査中)
高速増殖原型炉もんじゅ 廃止措置中
新型転換炉原型炉ふげん 廃止措置中
<関西電力>
美浜原子力発電所 1号機、2号機 廃止措置中
3号機 停止中(定期検査中)
大飯発電所 1号機、2号機 廃止措置中
3号機 運転中
4号機 運転中
高浜発電所 1号機 運転中 ★運転開始から48年経過し 昨年7月~再稼働
2号機 運転中 ★運転開始から47年経過し 昨年9月~再稼働
3号機 停止中(定期検査中)★ 定期検査では2カ所の伝熱管の損傷が見つかった
4号機 停止中(定期検査中)
<中国電力>
島根原子力発電所 1号機 廃止措置中
2号機 停止中(定期検査中 沸騰水型)★ 2024年8月~ 再稼働予定
<四国電力>
伊方発電所 1号機、2号機 廃止措置中
3号機 運転中
<九州電力>
玄海原子力発電所 1号機、2号機 廃止措置中
3号機 停止中(17回目の定期検査中)
4号機 運転中
川内原子力発電所 1号機、2号機 運転中
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2021年 ( 70回)
2022年 (195回)
2023年8月30日まで(205回)
★この3年間では、急激に発生回数が増えている。
2021年から 地震傾向が変化し始めた
通常は、大きな本震が発生した後は、徐々に余震の数が減って行く。
しかし、能登半島ではそうならず、群発地震と呼ばれる地震活動となっている。
※『謎の地殻変動』が活発化している(地盤の隆起も確認されている)
なぜ、謎とされているのか?
地殻変動は地球の表面近くに何かの力が加わって起こり、火山活動に伴う事が多い。
だけど、この地域には火山がない。
東北大学の調査で浮かび上がった仮説 未知の何かが地盤を押し広げている?
地震活動が活発な所の地下10㎞~15㎞のところに、何らかの物体が流れ込み、
天板を押し広げたり、ゆっくりとした断層の滑り減少を引き起こしている と考えられている。
能登半島の地下150㎞には、大陸プレートに滑り込む太平洋プレートが位置する。
この太平洋プレートに含まれる流体(東京ドーム23個分)が、何らかの理由で上昇したのでは?
但し、通常の火山近くの群発地震の原因となる流体は、マグマ。
珠洲市の群発地震の原因の流体は、水か?
地震波の速さの関係から、その流体は水ではないか? との説もある。
但し、実際に採取が困難で、正体は明らかになっていない。
2023年5月の地震発生で浮上した、2つのシナリオ
今後、この流体が海底活断層に影響を与えた場合の危険性は、2つあるだろう。
①マグニチュード7クラスの地震発生
②津波も発生。
(以後 省略)
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予想されていた通りの事が、現実に起きてしまった。
その後も、大きな余震(群発地震)が何度も起きている。
やっぱり気になるのは、原子力発電所の安全性だ。
次の記事で、続けることにする。