私は、子どもの頃から「原発はクリーンで安全なエネルギー」と教えられて来た。
しかし、2011年3月の福島原発事故で、トンデモなく危険と知った。
その後、各地の原発は安全対策の為に順次、運転を停止していくことになり、
2012年9月には民主党政権が「2030年代に原発稼働ゼロを可能とする」と掲げた。
 
ところが、2012年12月 
自民党に政権交代した事で、変わって行く。
2014年6月  「依存度を可能な限り低減する」としつつ
「電源全体の下支え」=「重要なベースロード電源」の1つに原発を位置付けた。
そして、規制委員会の審査に合格した原発の再稼働を進める事を閣議決定した。

 

 

2022年11月に開かれた 有識者会議「原子力小委員会」では、

原則40年最長60年と規定されていた原発の運転期間を拡大解釈した。

審査などで停止した期間を 運転年数から除外し60年を超える運転道を開いた

廃炉が決まった原発を対象に、次世代型原発での建て替えを進める方針も打ち出した

 

 

現在、日本の原子炉は、廃棄が決まったものも含めて59機

事故が起きた福島原発は沸騰水型原子炉だった。

現在、再稼働した12機は、すべて加圧水型。

日本にある商業用の原子力発電所の原子炉は、すべて軽水炉。

軽水炉は、 沸騰水型(BWR)加圧水型(PWR)に分けられる。

 

再稼働中の全てが加圧水型なのは安全だから?と私は勝手に良い解釈をしていたが

どうやら そうでもないらしい。 

 

検索している中で、「加圧水型」の原子炉にも危険が有る事が分かった

2016年のダイヤモンドオンライン記事では、以下のように書かれて有った。

 

沸騰水型」は原子炉の水を沸騰させ、その水蒸気がタービンに送られ、タービンを回し、

 発電機が回って電気が生まれる仕組み。(この水蒸気は水になって、原子炉に戻ってくる)

加圧水型」は、大変な圧力をかけて原子炉の水が沸騰できないようにして、運転している

 

「加圧水型原子炉」で使われる、「蒸気発生器」危険性がある という。

・1991年2月 美浜原発2号機で「蒸気発生器」ギロチン破断が起こり、 原子炉が2度沸騰し、

 空焚き寸前まで進み、20㌧以上の冷却水が噴出した。 

 (漏れた原子炉の水には放射能が入っていて、汚染した水蒸気が美浜の空に噴き出した)

 

★この時は、ECCS(緊急炉心冷却装置)で水を投入して、辛うじて大爆発を食い止められたが、

 原子炉からタービンまで何処かで熱を奪えなくなると、原子炉に熱がこもりメルトダウンを起こす

 地震などで大きな配管が破断すると、一気に大事故 となる

 

 

<北海道電力> 

泊発電所      1号機~3号機  すべて停止中(定期検査中)

<東北電力> 

東通原子力発電所  1号機  停止中(定期検査中)

女川原子力発電所  1号機  廃止措置中

          2号機     停止中(定期検査中)

                             3号機  停止中(定期検査中)

<東京電力ホールディングズ>

柏崎刈羽原子力発電所 1号機~5号機 停止中(定期検査中) 沸騰水型(BWR)

           6号機、7号機 停止中(定期検査中) 改良型沸騰水型(ABWR)
福島 第1原子力発電所  1号機~6号機     廃止

福島 第2原子力発電所   1号機~4号機  廃止措置中

<日本原子力発電所>   

東海発電所      廃止措置中  

東海 第2発電所       停止中(定期検査中)  

敦賀発電所          1号機     廃止措置中

           2号機     停止中(定期検査中)

<中部電力> 

浜岡原子力発電所    1号機、2号機  廃止措置中  

                                    3号機~5号機      停止中(定期検査中)

<北陸電力>

志賀原子力発電所    1号機、2号機  停止中(定期検査中) 

<日本原子力 研究開発機構> 

高速増殖原型炉もんじゅ  廃止措置中  

新型転換炉原型炉ふげん  廃止措置中    

<関西電力>   

美浜原子力発電所     1号機、2号機    廃止措置中 

                             3号機  停止中(定期検査中)

大飯発電所          1号機、2号機   廃止措置中 

                     3号機 運転中

              4号機   運転中

高浜発電所        1号機   運転中   ★運転開始から48年経過し 昨年7月~再稼働

             2号機   運転中     ★運転開始から47年経過し 昨年9月~再稼働

                             3号機  停止中(定期検査中)★ 定期検査では2カ所の伝熱管の損傷が見つかった

             4号機 停止中(定期検査中)    

<中国電力>     

島根原子力発電所  1号機  廃止措置中  

          2号機  停止中(定期検査中 沸騰水型)2024年8月~ 再稼働予定

<四国電力>

伊方発電所       1号機、2号機   廃止措置中  

           3号機      運転中 

<九州電力>       

玄海原子力発電所    1号機、2号機   廃止措置中  

            3号機  停止中(17回目の定期検査中) 

            4号機  運転中 

川内原子力発電所     1号機、2号機  運転中

 

 

 

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昨日、他所様の記事で 昨年9月16日にUPされた動画が紹介されていた。
内容は、石川・能登半島の地震に関するものだったので、こちらも記録しておく。
(最後の方は、大地震に備えてのグッズの情報だったので、そこは割愛している)
 
 
石川県では、連続的に発生する大きな地震が 度々起きている。
 
2021年からの地震状況。
2022年、2023年 能登半島では震度6を超える巨大な地震が発生している
その地震の後にも、この地域では不穏な現象が起き続けている。
能登半島では地震活動が近年活発となり、2018年頃から増加傾向で
震度4から5を中心に、震度6の地震も発生している。
 
・2021年 7月11日  マグニチュード3.9 震度4    (能登地方)
・ 〃   9月16日      マグニチュード5.1   震度5弱 (能登地方)
・2022年 3月  8日  マグニチュード4.8  震度4  
・  〃   3月23日      マグニチュード4.3    震度4       
・  〃   6月19日  マグニチュード5.4  震度6弱        (珠洲市)         
                                                   震度5弱~震度1 (東北地方~近畿地方)
・2023年 5月5日 マグニチュード6.5   震度6強 (石川県)  
                     震度5強~震度1(東北地方~中国四国)
  建物倒壊、土砂崩れ、若干の海面変動も観測し、この日だけで58回の地震が発生。   


 

過去の地震状況。
 1993年 2月  能登半島沖   マグニチュード6.6   震度5(輪島)
          ※ 震源の近い珠洲市では、住宅被害、道路陥没や亀裂など。
 2007年 3月  能登半島沖   マグニチュード6.9   震度6強(輪島市 七尾市)
 ※ その後の余震(6月19日まで)・・・体に感じる余震は455回
 ※ 家屋全壊600以上、家屋半壊1700以上、がけ崩れや土砂災害など、甚大な被害が発生。
 
過去10年間に起きた震度1以上の発生回数
13年~15年(0回) 16年~18年(各1回)  19年(7回) 20年(1回)

2021年      (  70回)   

2022年      (195回)  

2023年8月30日まで(205回)

★この3年間では、急激に発生回数が増えている

 

 

2021年から 地震傾向が変化し始めた

通常は、大きな本震が発生した後は、徐々に余震の数が減って行く。

しかし、能登半島ではそうならず、群発地震と呼ばれる地震活動となっている

※『謎の地殻変動』が活発化している地盤の隆起も確認されている

 

 

なぜ、謎とされているのか?

地殻変動は地球の表面近くに何かの力が加わって起こり、火山活動に伴う事が多い

だけど、この地域には火山がない。 

東北大学の調査で浮かび上がった仮説  未知の何かが地盤を押し広げている?

 地震活動が活発な所の地下10㎞~15㎞のところに、何らかの物体が流れ込み、

 天板を押し広げたり、ゆっくりとした断層の滑り減少を引き起こしている と考えられている。

 

能登半島の地下150㎞には、大陸プレートに滑り込む太平洋プレートが位置する。 

この太平洋プレートに含まれる流体(東京ドーム23個分)が、何らかの理由で上昇したのでは?

但し、通常の火山近くの群発地震の原因となる流体は、マグマ。

 

珠洲市の群発地震の原因の流体は、水か? 

 地震波の速さの関係から、その流体は水ではないか? との説もある

 但し、実際に採取が困難で、正体は明らかになっていない

 

 

2023年5月の地震発生で浮上した、2つのシナリオ

今後、この流体が海底活断層に影響を与えた場合の危険性は、2つあるだろう。

マグニチュード7クラスの地震発生

津波も発生。              

(以後 省略)

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予想されていた通りの事が、現実に起きてしまった。

その後も、大きな余震(群発地震)が何度も起きている。

やっぱり気になるのは、原子力発電所の安全性だ。

次の記事で、続けることにする。