このマニフェストは4月18日、Palantie Technologies 公式アカウントで発表された。
22箇条はパランティアCEOのAlex C. Karp氏とNicholas W. Zamiska氏の共著書
『The Technological Republic: Hard Power, Soft Belief, and the Future of the
West』からの抜粋で、同書は米国で2025年に刊行され、ニューヨーク・タイムズ・
ベストセラーリスト1位を獲得しているそうだ。
つまり、22のマニフェストは『パランティアCEO著書の22項目の要約版』だ。
批判が起きる事を厭わず、22箇条の世界観に強く共感する人材だけ集めたい意図で、
フィルターの役割も有ると言う。パランティア社の社員報酬は大手テック社の高額な
報酬と比べてかなり低めだと言う。
それでも「わが社の使命について来れる者」を社員としたい強いメッセージだった。
今年、立て続けに行った米国の軍事作戦はAI技術を軍事に使う事に大きな批判と議論
を起こした。でもCEOは、AIに関わる人材は強い愛国心を持つべきと強調する。
22のマニフェストは短いけど、パランティア社の方向性が十分に解るモノだと思う。
特に15番目の内容はドイツと日本に関するモノで、15番は未貴さんの訳とご意見も
付け加えてみた。 尚、ピンクの文字で時々、私の拙い感想も添えてみた。
さて、皆様はどうお感じになるだろう。
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22箇条のマニフェスト (技術共和国宣言) より
1.シリコンバレーは、自らの台頭を可能にした国家に対する道義的負債を負っている。
エンジニアリング・エリートには国家防衛に参加すると言う、積極的義務がある。
2.「アプリの暴政」に対して反旗を翻さなければならない。
iPhoneは文明として創造的成果、あるいは可能性への感覚を制約する拘束具か。
このデバイスは私達の生活を一変させたが、今や可能性に関する感覚を制限して
縛りつけているかもしれない。
3. 無料メールでは不十分だ。
文化と支配階級の退廃は、公衆に経済成長と安全保障を届けられた時にのみ赦される。
ある文化や文明とその統治階級の退廃が許されるのはその文化が公衆に経済成長と安全保障を提供できる場合に限られる。
4. ソフトパワーと崇高のレトリックだけの限界が露わになった。
自由と民主主義の社会が優位を保つ為には道徳的訴え以上のモノが必要だ。
ハードパワーが必要であり、今世紀のハードパワーはソフトウェアの上に築かれる。
5. 問題はAI兵器が作られるかどうかではなく、誰が何の目的でそれらを作るかだ。
私たちの敵対者★は、軍事・安全保障上の重要な用途を持つ技術開発の是非について
演劇的な議論に立ち止まる事はない。 彼らは前進し続けるだろう。
★ Anthropic社を指す。 この項では急速なAI兵器の開発を正当化している。
しかし、今年に入り、Anthropic社は「Mythos」を軍事利用する事に対して強くNOを示している。
6. 兵役は、普遍的な義務であるべきだ。
志願制から脱却し、次の戦争は総ての者がリスクとコストを分かち合う形でのみ戦う
べき という方向を社会として真剣に検討すべきだ。
7. 米海兵隊がより良いライフルを求めるなら我々は作るべきだ。
ソフトウェアも同様だ。海外での軍事行動の是非の議論を続けながらも、危険に飛び込
むように求めた人々に対するコミットメントに於いては、ゆるぎなくあるべきだ。
8. 公務員たちは、私たちの聖職者である必要はない。
連邦政府と同じ形で従業員に報いるビジネスがあれば、生き残りに苦労するだろう。
9. 公的生活に身を投じた人々に対して、私たちはもっと寛大であるべきだ。
許しの余地をなくすこと…人間の心理の複雑さや矛盾への不寛容は、後で後悔する人物
たちを舵取り役として残す事になり兼ねない。
10. 現代政治の心理化は我々を迷わせている。
政治の場に魂の糧や自己の拠り所を求め、会う事もないかもしれない人々の中に自分の
内面の表現を見出そうとする者は、失望するだろう。
11. 私たちの社会は、敵の失墜を急ぐことに熱心になり、しばしばそれを喜ぶ。
敵対者を打ち負かした瞬間は、歓喜ではなく、立ち止まる瞬間である。
12. 原子力時代が、終わりを迎えつつある。
その抑止の時代は終わり、AIの上に構築された抑止の時代が始まろうとしている。
AI技術の過度な軍事利用で、新たな憎悪の種を生んでいるのでは?
13. 歴史上、この国ほど進歩的価値を促進させた国は、他にはない。
米国は決して完璧ではないが、他のどの国より、世襲エリートでない者に対する機会
が遥かに多く存在している事を 私たちは忘れガチだ。
14. アメリカン・パワーは、並外れた長い平和を可能にして来た。
大国間の軍事衝突がない状態で、約1世紀に渡って何かの形の平和が世界に普及した事
をあまりに多くの人が忘れているか、あるいは当然の事と考えている。
少なくとも三世代(何十億の人々とその子どもや孫)が、世界大戦を知らない。
米国が勝手に自分達の価値観を以て余計な軍事介入を繰り返した事を正当化?
それにより多くの国の秩序と国土を壊した事は許しがたい行いではないか?
15.戦後ドイツと日本の去勢は修正されるべきだ。ドイツと日本の無力化は見直すべきだ。
ドイツの牙を抜いた事は過剰な修正であり、今の欧州はその代償を払っている。
日本の平和主義(中立主義)への演劇的な固執も維持されれば、アジアのパワーバラン
スを変化させる脅威となる。
未貴さんの訳は、「戦後のドイツと日本の去勢は撤回されなければならない」
「日本の平和主義へのあの大袈裟で芝居がかったコミットメントもまた、維持され続け
るならば、アジアの力の均衡を脅かすことになる」
neutering =去勢は、猫や犬に施す手術の言葉だ。
highly theatrical=芝居がかった大袈裟な装置だ。
広島・長崎で20万人以上が死んで、その灰の上から生れた平和の誓いをtheatricalと
表現された事を、日本政府は抗議していない。 メディアも沈黙している。
また、国会でも問う声が聞かれなかった。
世界の哲学者が「テクノファシズム」と断じ、国連の特別報告者は「ガザ虐殺に加担
した企業」とした。スイス軍は9回も拒否★をして、ドイツの連邦憲法裁判所が違憲
判決を下した企業に対して、日本だけが、静かに微笑みながら接近し続けている。
★スイスの陸軍参謀本部では、20ページの報告書で拒否を結論づけている。
1946年の東京裁判では裁判長に、アメリカの弁護士ブレイクニーの問いかけていた。
「原爆を投下した者が裁いているが彼らも殺人者ではないか」というものだったが、
日本語通訳は止まり、速記録には「以下、通訳なし」とされていた。
つまり、彼は、真っ先に裁かなければならないのはトルーマン大統領ではないか?
と、裁判長に向かって堂々と述べてこの裁判に対する矛盾を突いていた。
この彼の問いが私たち日本人に届くまで、37年も掛かった。
パランティア社はドイツや日本に対して「裁かれた者たちよ、再び武器を持て」と
暗に呼び掛けているけど、ブレイクニー氏の問いかけをご存知ないのだろうか?
ニュルンベルグ裁判も東京裁判で隠蔽工作が為されたと同様に、真実が闇に葬られていた事を未貴さん
の著書『ジャパンズ・ホロコースト解体新書』の読書で知ったが、多くの日本人もドイツ人も、戦勝国
の裁判の進め方が如何に好い加減なモノだったかを知らされていない。
16. 市場が行動し得なかった場所で構築を試みる人々を私たちは称賛すべきだ。
億万長者は単に私腹を肥やすという自らの役割に留まるべきであるかのように、マスク
氏の壮大な物語への関心を、文化は冷笑する事さえある。彼が生み出した価値への真の
好奇心や関心は、本質的に退けられるか、あるいは薄っぺらな軽蔑の下に潜んでいる。
17. シリコンバレーは、暴力犯罪への対処において役割を果たすべきだ。
全米の多くの政治家は暴力犯罪に関して肩をすくめて、問題を解決する為の真剣な努力
を放棄したり、命を救う為の試みとなるべき解決策や実験を考察する際に、
支持者や寄付者とのリスクを負うことを拒んでいる。
18. 公人の私生活への容赦ない暴露は、多くの才能を政府の仕事から遠ざけている。
公共の舞台で、自らを富ませる以外に何かをする者への浅薄な攻撃は余りに許し難く
なり、共和国には、無能で空虚な器の人材ばかりが残されている。
19. 私たちが無意識に持つ公的生活における過度の慎重さには、腐食性がある。
何も間違ったことを言わない者は、大抵が何も意味のあることを言わない。
20. 特定界隈における宗教的信仰に蔓延する不寛容には、抵抗しなければならない。
エリート層の宗教的信仰への不寛容は、その政治的プロジェクトが、その内部の多くの
者が主張するよりも開かれた知的運動ではないと示す最も示唆に富む徴候の一つかも
しれない。
21. 一部の文化は不可欠な進歩を生んだが、他の文化は機能不全で逆行的なままだ。
全ての文化は今や平等であり、批判と価値判断は禁じられている。しかし新しい教義は
特定の文化やサブカルチャーが脅威を生み出した一方で、他のモノは平凡で、更に悪い
ことに、退行的で有害であるという事実を覆い隠している。
22. 私たちは空虚で中身のない多元主義の浅薄な誘惑に抵抗すべきだ。
米国と広い西側諸国は、過去半世紀の間、包摂性の名の下に国家文化を定義する事を
避けて来た。だけど、一体何への包括なのだろうか。
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年内に改定予定の『安全保障関連の3文書』への反映を目指している自民党政権は、
4月23日 自民党デジタル社会推進本部が『AIホワイトペーパー2.0』を発行した。
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今までの「ネットワーク中心」の戦いから「AIとデータ中心」の戦いへと
防衛省・自衛隊に転換を求める内容で軍事AIが整いつつある 未貴さんは言う。
軍事AIについて未貴さんは次の様に予想されている。
・外資株49%の富士通が、指揮レベルの作戦立案AIを担当
・Google族のSakana AI が、現場ドローンのリアル判断を担当
・パランティアが、全体を統合して標的を選定
『巨大な軍産複合体の産業が、日本を草刈り場にしようとしている!』
『日本が主権を喪失してはならない!』
巨大な軍産複合体は「脅威」を作って売り「脅威を守るシステム」も売ろうとする。
昔からずっと、巨大な軍産複合体の産業は、マッチポンプで儲けて来たのだ。
知ってか知らずか、日本政府の対応で、日本はどんどん悪い方向に進んでいる。
だから、隠された事実を、もっとたくさん知る必要が有る。
あてにならない政府や自民党政治家の実態を、もっともっと知る必要がある。
そして私達日本人が、この22のマニフェストを論理的に分析して議論する。
なにしろ政府や政治家がこのマニフェストの議論をしないで放置しているからね。
みんな其々の意識改革も必要で、これはしんどい事だけど私は本気で願っている。
みんなの力で、日本の可笑しな方向性を止めてみたい!




















