ネガティブ最前線 -2ページ目

『レクイエム』

淀んだアスファルトの熱を夜の風が浚う
木々も寝静まったこんな時間に
僕はまだ現実に残されたまま

全てが叶ってしまうこの世界で
ただ泣いていたあの頃
貴方から貰った夢の欠片で歌うのは
もう一度出会うためのレクイエム

空が音を取り戻したら
そっと胸に手をあてる
きっと今も貴方と同じリズムで僕は時を刻んで
大丈夫だよって笑う

穏やかに明日が始まる夢の中
歌うのはもう一度出会うためのレクイエム

記憶を失うということ

俺は日常的なことをどんどん忘れていく。


今朝食べた物も。

昼間人と会話した内容も。

毎日繰り返す食器洗いも、片付ける場所を忘れている。


俺はそれでいいと思ってる。

忘れていくことに抵抗しようという気が無くなった。

忘れてしまえばそれに未練も感じないのだから。


だけど今日初めて知ったことがある。

それは、忘れられる側の感情。


今までも忘れることが他人を怒らせることは分かっていた。

だから出来るだけ他人と付き合わないようにしているし、約束も極力しないようにしている。

俺は俺だけで完結するようにしさえすれば誰も何も言わないだろうと。


忘れられることで傷付いたり悲しいと思う人間がいるということに、全く気付かなかった。


記憶を失っていくということを自分自身が受け入れていればそれでいいと思っていたが、

俺個人のこの問題で他人が傷付く場合があるなんて。


何が嫌って、他人に干渉してしまう可能性があることが嫌。

俺がクリアしてる個人的な問題で他人に躓かれても厄介でしかない。責任が持てない。


正直な意見としては、俺が忘れてることはそっちも忘れてる体でお願いしたい。

なんでもないような顔をしてくれてさえいれば、アスペルガーである俺が気付くことはないのだから。

命の重さ

死ぬって、なんだろうか。

誰かがいなくなるって、どういう感じだったか。


インターネットにおける死とは大抵緩慢なもので

更新が止まり、記憶から忘れ去られていくだけが殆どだと思う。


自分が死ぬのは容易い。

全てを放棄するそれだけでいい。


だけど誰かが死ぬのは。

それは、俺の手ではどうにも出来ないこと。


返信が来ない。

メールがエラーで返ってくる。

そういう時の喪失感と死が齎す喪失感は

果たして違うのだろうか。


死んでしまえたら楽だと今でも思う。

逆に言えばいつでも死ねるという安心感がなければ

俺は生きてはいけないだろう。

本当に嫌になったら

生きていく理由が無くなったら

死んでしまえばいい。


だけどそうして死んだ俺という存在をきちんと葬るには

多分、自分が死ぬだけではどうにもならない部分があって。

そしてそれはインターネットの中で交流している人達の場合も同じで。


ただ連綿と生きているだけのこの人生でさえ

それなりにショックな別れもあったけれど

それと死別とでは、何が違うのだろうか。


祖父も親父ももう死んで5年になる。

彼らの記憶は殆ど残っていない。

会わなくなって5年。

その5年の間、会いたいと思うこともなければ悲しむこともなかった。

そういう人間がいたかもしれない、なんていう希薄な感情。


本当に大切な人が死ぬという経験を、俺はまだしたことがない。

それがどういう感情を齎すのか。それを知りたい。


真の意味での喪失を、俺はまだ知らないのだと思うから。

それを知らなければ書けない世界を書きたいと思っているから。


いとも簡単に奪える命という物の重さを

僕が知る時はくるのだろうか。

そして最後には繰り返すだけ

お久しぶりです。とりあえず生きてます、俺です。


幾つかの別名義で活動するようになって、それ用のキャラを演じている内に、

自分の思考や感情がより一層分からなくなりました。


毎日が楽しくて、充実していて、全力で。


そういう振りをしていたら、過去の記憶も殆ど無くなり

誰かに対する負の感情も無くなりました。

現在蓄積されている情報は全て音楽とゲームの物です。


体調不良を無視していたら、昨日から呼吸困難が始まりました。

相変わらず身体に異常は無し。

循環器科の医師から

「精神科で現状をきちんと説明するように」

と釘を刺されました。


薬を呑んでいないこと。

家族に反対されたこと。


でも今の俺には、精神科医に話すことなんて何も無いのです。

精神的に辛いと思うことがないのだから。

身体から苦情がきたところで理由が分からないからどうしようもない。


大好きなものに囲まれて。

大好きなものだけ見て。


だってどうせ死ぬのに嫌なことに手をつける必要なんてない。

やりたいことをやりたいようにやって死ねればそれでいい。

そう心がけて生活してるのにどこにストレスが発生するっていうんだ。


だけど最近気付いたのです。

毎日が楽しいと感じているのに体調が悪化するこの状態は、学生の頃と同じだと。

あの頃も全く気が付いていなかった。自分が病んでいるなんて。

ゲームと音楽に没頭して、いつだって笑っていた。


まぁ、だとしたら6年くらいは自分をガン無視出来る筈だから、

また6年後に何か考えればいいと思ってます。

……6年も生きたくねーなw

『ワカレミチ』

隣を歩く君は無邪気に笑う
他愛もない話を咲かせる通学路
最後のT字路で
僕は右、君は左
「また明日」って手を振った


今日も言えなかった
でも僕らには明日がある
笑わないで聞いてくれるかな
僕は君と、手をつなぎたい


季節を越えて少し近付いた距離
相変わらず笑いながら帰る道
永遠なんて無いって分かってるけど
君とはずっと一緒にいられる気がしてた


今日も言えなかった
でも僕らには明日がある
笑わないで聞いてくれるかな
僕は君と、手をつなぎたい


降りしきる雪の夜
君は何を思っていたの?
寂れた公園に残った一本の桜の樹
寄り添って眠るように冷たくなった君
こんな時にまで、君は薄く微笑んで


言えなかったことがあるんだ
僕らには明日があると信じてた
もっと早く伝えてれば
君は明日も隣で笑ってくれたかな


僕は君と、手をつなぎたかった
僕は君が、大好きだったんだよ


君の前で初めて流す涙は、どうか君まで届かないで。