絶対入手すべし「ゾイド大図鑑」 | 柳花翠蝶の花畑

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オリジナル小説と、趣味の話のブログ。

・まず最初に言っておくと、

 ゾイドファンであるならば、

「ゾイド大図鑑」は絶対に入手しておくべき。

 これは進言ではない。断言だ。

 

 そもそもゾイドとは~!

 タカラトミーから販売される玩具で、

 作中に登場する金属生命体の総称である。

 ひとことで言うなら動物型メカのプラモだ。

 ブログ主も子供の時大好きで、

 大人になってもやっぱり大好きな玩具だ。

 

 そのゾイドは!

 2024年で、めでたく40周年を迎えた。

 東京で行われた記念展は、歴代ゾイドが勢ぞろいしており圧巻でした。

 

 そして、その記念すべきタイミングに発表されたのが、ゾイド大図鑑なる書籍の販売であった。

 

 これには素直に小躍りしたものだ。

 ゾイドシリーズは40年の間に中断期間があるため、昔の資料の入手が著しく困難なのである。

 

 中には非常にレアな資料もあったり⋯⋯

 とにかく、ゾイドの情報を網羅できる一冊は、喉から荷電粒子砲が出るほどファンが欲しかったものなのである。

 

 とりあえず理想を言うなら♪

 各ゾイドは4面写真を載せたうえでー

 スペックや武装を解説してー

 ゾイドの設定のうんちくをもりもりしてくれー

 

 はやい話がゾイドジオグラフィック!

 あれが全ゾイドで欲しいのである。

↑ゾイドジオグラフィック

 過去に販売されていた、マニアが大喜びする濃い設定資料とキットをセットにした商品であった。

 

 まあ値段は⋯⋯

 五万円代なら御の字。

 それでもすごい高いけど

 ゾイドのためならなんのその。

 そのくらい濃い資料が全ゾイドで手に入るなら、

 多少のお布施はいとわないぞ。

 

 しかし!

 値段とページ数が判明して愕然‼

 

 たったの4950円!

 わずか170ページ‼

 

 これを見ただけで即座にわかりました。

 自分が望んだような、マニアックな資料集ではないと。

 まあ、高すぎる理想は崩れ落ちるものです。

 さながらバベルの塔のように。

 

 かんがえてみれば仕方のないことです。

 そんなものを作ったら、スタッフが何人いてもたりません。

 たいした宣伝もなく、ポッと出のごとく数か月後の販売が告知された本に、そんな期待をできるはずがなかった。

 

 まあ、それでも歴代ゾイドが勢ぞろいするなら、資料としての価値は高いでしょう。

 

 この地点で

 本の内容は、こんな感じを予想していました。

 ↓ 

 

 公式ファンブック2のページですけど

 ゾイドの写真とスペック、簡単な解説。

 これに武装の一覧がついていれば、いいかなー と。

 

 そうして迎えた発売日。

 ⋯⋯

 買って、開いてみると⋯⋯

 

 

 

 

 

 

 白っ⋯⋯⋯

 ていうか、ページの余白が多い⋯⋯

 

 しかも恐ろしいことに

・〇〇型

・全長、重量、最高速度

・武装

 などの「金属生命体」としての解説がない。

 

 ゼンマイで歩き、羽根を動かしながら進むなど「おもちゃのゾイド」の説明ばかりなのだ。

 

 率直に言って、これには大いに失望した。

 電池ボックスの形が変わりました、とかのトリビアじゃなくて、もっと読んでて面白いゾイドが好きなる解説をしてほしかった。

 

 そのため中身がスカスカで

 読後の充足感がまったくない。

 

 さっきからヒドイ言いようだが

 下げに下げた期待値のハードルの

 さらに下をくぐり抜けてこられたのだから

 多少は文句を言わせてほしい。

 

・だがここで繰り返し言うと、

 ゾイドファンであるならば、

「ゾイド大図鑑」は絶対に入手しておくべき。

理由は後述する⋯⋯

 

 ここらで褒める方向に切り替えるが⋯⋯

 まず、数をそれなりにそろえてきたことは、

 素直に評価すべきであろう。

 その中には、なかなかレアなゾイドの写真も。

 マーダTS暗黒軍仕様⋯⋯

 シールドライガーコマンダー仕様⋯⋯

 トランスホーク⋯⋯

 この辺が載っていたことはめちゃうれしい。

 マーダTSなんて、40周年展の展示で初めて存在を知ったほどのレアゾイドである。

 

 だが、これらも完璧な美点になりえない。

 なぜならば、

 ところどころ掲載されていないゾイドがいるからだ。

 

 パッと見ただけでも⋯⋯

 

 シールドライガーDCS‐J

 レッドコマンドウルフ

 クリアモルガ

 クリアレッドホーン

 クリアデスザウラー

 ブルーセイスモサウルス

 レドラーソラシティ仕様

 恐竜博スナイプマスター

 恐竜博レイノス

 恐竜博レッドホーン

 恐竜博ジェノザウラー

 ラプトイェーガーセット

 LBダークホーン

 ラプトカイザー

 リバースセンチュリー版キングゴジュラス

 リバースセンチュリー版ギルベイダー

 ワイルドライガー紅蓮

 ワイルドライガーイーヴィル

 ワイルドライガーブレード

 ワイルドライガークリスタル

 極限開放ワイルドライガー

 デスレックス紫龍形態

 ファングタイガー白虎

 ファングタイガーセイバー

 ファングタイガーアンバー

 ハンターウルフコマンド

 ビーストライガー光学迷彩仕様

 ビーストライガーゼロ

 ビーストライガールビー

 スナイプテラキリングレッド

 ガトリングフォックスナイトブルー

 ジェノスピノ暴走形態

 ジェノスピノ銀龍形態

 ライガー・ジ・アーサー

 ライジングライガーインフィニティブルー

 オメガレックスホワイトフォートレス

 バーニングライガーレジェンドブルー

 ゼノレックスデスレッド

 カブターレアホワイト

 クワーガレアホワイト 

 ギルラプターレアボーン

 ギルラプターレアボーンver2

 アンキロックスレアボーン

 ライジングライガー40周年展記念

 ディメパルサー40周年展記念

 キャタルガ40周年展記念

 

 これだけ足りないのが分かる。

 

 まあ、中には権利的に難しそうなのもある。

 それに、揃いも揃ってレアゾイドだ。

 40周年記念展のやつは、時期が近すぎて間に合わなかったのかもしれない。

 

 だが、同じ条件のゾイドの大半がちゃんと掲載されていたのだ。

 

 と・く・に!!!

 シールドライガーDCS-J!!!

 こいつは限定品だったとはいえ、普通に販売されたゾイド一覧を見て作業していれば、順当に名前が出てくるゾイドのはずなので、どう考えても、うっかりミスで掲載を忘れただけなのだ。

 

 さらにあまりのひどさに目を覆ったのが

 ゾイドバラッツと、

 カスタムブロックス。

 

 バラッツは全六種類×2カラー+シークレット。

 ブラインドパッケージで販売された。

 

 カスタム~は全六種類。

 共通のパッケージで販売された。

 

 その彼らの掲載方法がこの通り。

 

 箱だけ映してどうする⁉

 全員映ってねえだろ‼!

 

 ちょっと怒り狂ったので、

 手持ちの資料から掲載しちゃいます。

 

 ゾイドバラッツ。

 シークレット以外の6種×2カラー。

 

 続いて、カスタムブロックス6種。

 長い脚がキャノンになり、尻からガトリング砲を展開するキラービーは名品。

 

 似たような条件のアタックゾイドはさー

 律儀に全員映してたのにさー

 この差はなによー

 

 そうそう。

 カプセルゾイドブロックスもー

 全員映してほしかったなー

 アレ超レアなのに⋯⋯

 

・だがここで繰り返し言うと、

 ゾイドファンであるならば、

「ゾイド大図鑑」は絶対に入手しておくべき。

理由は後述する⋯⋯

 

 ここまでだけでも、相当ひどいのだが

 さらに気が付いてしまう。

 

 解説文では玩具のことばかり、と言ったが

 ときどき、思い出したかのように設定の話をしているのだ。

 かと思うと、アニメでの活躍に触れていたり⋯⋯

 

 つまり、一貫性がない。

 読後感のなさはこれも理由だったのか。

 

 ほかにも探せば粗はボロボロと⋯⋯

 

・箱絵がついていたり、ついてなかったり

・誤字も散見される

・索引がないので資料として使いにくい

・文字を無駄に大きくして写真を小さくしたページ

・P88のボルドガルドの写真まちがえてる(しかも解説文で、以前のバージョンとはカラーが違うことに言及しているのにっ!)

 

 などなど⋯⋯

 とにかく、設定が全然載っていない~などというマニア的悲鳴以前に、「本」としてのレベルが低いのである。

 

 言い過ぎたからそろそろ良いとこ探すかぁ⋯

 と思い、まず挙げたいのは写真がキレイ!

 

 が⋯⋯なんと⋯⋯

 ちゃんと撮りおろしされているのは

 第一期のゾイドと、希少なレアゾイドだけ。

 他は、当時の宣伝素材からのトリミングなのである。

 中には相当小さな資料から取ってきたと思われる、ジャギジャギの画質のものまで⋯⋯

 

 あげく、一部のゾイドは箱絵のみ掲載。

 もはや暴挙に等しい。

 こいつらこそ、撮りおろしできなかったのだろうか?

 

・だがここで繰り返し言うと(略)

 

 どれだけ中身がスカスカでも、

 全ゾイドを美麗な写真で撮りおろしていれば

 それだけでも価値のある本になっただろうに⋯⋯

 

 そんなわけで

 このゾイド大図鑑を率直な意見で評価すると

 

 収録ゾイド数 ☆☆☆☆⋯

 マニア度   ☆⋯⋯⋯⋯

 写真集として ☆☆⋯⋯⋯

 資料として  ☆⋯⋯⋯⋯

 買いやすさ  ☆☆☆☆☆

 

 といったところ。

 

 ライトユーザーなら、パラ見で楽しめるだろう。

 それなりの数をそろえた、現状容易に入手できる資料でもある。

 第一期ゾイドの綺麗な写真って少ないので、そこもポイント。

 

・そしてなにより⋯⋯

 消しゴムゾイドが載っている、非常に貴重な本である。

 

 

 消しゴムゾイドですよ、消しゴムゾイド‼

 第一期のころ文房具とのコラボで作られたという、あのっ!

 話には聞いていたけど、写真見たことほとんどなかった、超レアアイテムが、外箱写真つきで掲載。

 これは買いっ!

 ゾイドマニアなら、喜んで5千円を出すべしっ!

 ひゃっほー

 ありがとう、ゾイド大図鑑。

 

 

 

##############

 ⋯⋯

 え?

 サーペント? タンク?

 ああいう、ゾイドなのかどうかすら怪しい連中は、今回は除外でいいんじゃないかな~

 

 グラビティプテラ? 

 同レックスに、同ウォータンク?

 それにキャノンスパイダーとレイザウラー?

 パワーマンモス、パワーマンティスだって?

 いやいや

 多分ハスブロの権利があるからダメでしょ。

 海外限定ゾイドは。

 金龍デスレックスとかも、多分ね。

 

 おいおい、グラヴィティヴァルガとか‼

 ヤクトフューラーもだけど、そんな⋯⋯

 未発売に終わった幻の商品なんて⋯⋯

 いや、開発スケッチが巻末に載るって聞いてちょっと期待してたけどね⋯⋯

 

 トリニティライガーにアイアンドリルだとー

 そりゃ俺だって⋯⋯

 ブリッツタイガー、ジェノハイドラ、ビクトリーレックス、ビクトリーライガー、シールドライガーエアロ、プロトタイガー

 ブラッドラー、ダークポイズン、グラビティバイソン、レブハーケン、ストームソーダ―FX、デスメテオ、バイトグリフォンソード好きだよ。

 でもさすがに、

 ゲームオリジナルゾイドはフォローできんでしょって。

 

 ⋯⋯

 ゾイド大図鑑に載らなかったゾイドたち

 興味があったら、ネットで検索してみてね。

 ゾイドワールドは奥が深いよ。