この世の中に何人いるだろう。
自分のすべてに自信を持つことのできる人が。
誰だってそうなりたい。
そう思って、日々研鑽に励み挑戦を続け
理想郷のようなその場所を目指し
その結果、神様からお前には無理と告げられる人のなんと多いことだろうか
自分を疑うことを覚えてしまっては
ようやくたどりついた理想郷さえ、不確かに思えてしまう
長い旅路の果てに、砂上の楼閣に寝そべり
天に輝く一番星を見て涙ぐむのだ
⋯⋯なんの話だって?
この大げさな語りは、恒例の「はずる」です
今回は難易度☆☆☆☆☆5の、キャストヘリックス‼
星のような(朝顔の花らしい)金属板が二枚重なり、
それは中央の釘で留められている。
さらに、渦巻きのような溝が掘られていて
そこには、ねじりの加わったC型の金属環がはまっている。
金属環を回転させると
ねじりにより、別の穴に入っていくので
それを利用して二枚の星を回転させることができる。
簡単そうに見えてなかなかにむずかしい
ただ別の穴へ入れるだけでは、なにも進展しないからである。
なにか、発想の転換が必要なのだ。
そして、じっと見ているうちにある考えが⋯⋯
ちょっと強引な気もするけど
C型金属環の、切れている部分を外にはみ出させて、ぐりぐり回転させればそのまま抜けないだろうか?
やってみる。
無理。
でも、そのための回転なのかもしれない。
裏と表、はめる穴のパターンを変えて行けば、そのうち正解に行きつくかもしれない。
外側の形だって、もしかしたらどこか一か所だけ幅が狭くなって、するっと抜ける箇所があるのかもしれない。
というわけで
いろいろと試し⋯⋯
ここからが本当に長かった
何度試しても外れないこと、外れないこと!
どんどんと喪失していく自信
その果てに
⋯⋯
⋯⋯
⋯⋯えっと、はずれた、けど⋯⋯
⋯⋯
これ、本当に合ってるのかな?
なんか違う気がする!
そもそも、この手のC型金属環は構造的に弱い。
力を籠めるとかんたんに変形して隙間が広がり、本来は外れない箇所から外れてしまうのだ。
今の外れ方は、感触的にそれに近かった‼!
いままでの難関はずる達に、さんざん手こずらされたので疑い深くなっているのだ。
やりなおし!
そうして疑念と探求の果てについに正規と思われる外し方を発見!
攻略のヒントは
⋯⋯
以下反転!
パターンとしては王道そのもの
他と違う形があったらそこに意味がある
このヘリックスを難しくしているのは動きの軸に変換が必要だからだ
発想の転換も必要ということ
ギミックが分かったので自由に外したり戻したりできるようになり、これにて「完全攻略」完了!
だけど、疑念がよぎる
この外し方も本当に合ってるのかな?
お空のお星さまを見上げてみたけど、答えてはくれないのだ。
*どうしてもと言う場合は、販売元のハナヤマに申し込むと、回答図がもらえるぞ!
☆そのほかの、はずる☆
左 キャストケーキ
カットされたケーキのような、独特の形状。
内部にパックマン型の円盤が3枚重なっている。
その3枚を外へ取り出すことが目的。
幅だけなら絶対に出てこなさそうな部品を、知恵を駆使して取り出すのは、はずるの醍醐味。
中央 キャストメダリオン
左右、裏表の迷路を同時に攻略する。
円盤はくるくると回転し
黒いパーツは左右にカクカクと開く。
異なる動きが同時に発生して個性的。
ノーベル賞とかの受賞メダルがモデルで、リボンを通す穴が上部にちゃんとあるのも楽しい。
しかし、楽しいだけではすまされない。
メダルには文字が書かれているので、つまり、上下がある。
戻した時に文字が逆さまになっていたら、それは「完全攻略」失敗なのだ。
右 キャストヘックス
名前が、ヘリックスと激似。
ネーミングの由来はやぎ座で、その十字の形状をイメージしているそうだ。
しかし、多くの人からゲーム機の十字ボタンとか言われている。
まあ、親しみやすくていいのでは?
難易度的にも易しいぞ。
4方向の回転の中から正解を探り当てていく迷路系はずるだ。
今回はこんなとこで!