ようやく見つけたウシュムガルとウム・ダブルチュ | 柳花翠蝶の花畑

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 以前、エヌマ・エリシュを調べていて、ウシュムガルとウム・ダブルチュが見つからない!!と言っていました。

 

 具体的に言うと⋯⋯

 新紀元社の「Truth in fantasy 74 オリエントの神々」(著 池上正太 画 シブヤユウジ)2006年

 という本及び、この本を参考文献にして書かれた本にしかその名前が載っていなかったのです。

 ウィキペディアの参考文献もこの本。

 

 そのほかの書物においてはその名前が出てきません。

 ウシュムガルは「恐ろしいドラゴン」「毒蛇」など

 ウム・ダブルチュは「嵐の怪物」「破壊の嵐」などと表記され固有名詞が登場しないのです。

 

 これでは情報の正確性に欠けます。

 そして、他にもその名が出ている本がないかと探し回ったのですが徒労に終わりました。

 

 そして数か月後⋯⋯

 

「ポケモンセンターメガトーキョーに来たぞー! 虫ポケのぬいぐるみを買うのだー!」と池袋サンシャインにやってきたブログ主。

 時間に余裕があったので、看板につられてふらふらと同建物にある古代オリエント博物館へ。

 古代オリエントということは、メソポタミアを含みますからね。エヌマ・エリシュを調べている私にとって無関係というわけではない。

 ひととおり見物して、お土産コーナーを見ていたそのとき!

 

 ずばり、こんな本が目に入る。

 

 とりあえずパラ見~~

 

 ⋯⋯

 

⋯⋯

 

⋯⋯あああああああ‼? 

 

 

 あった!

 あった!でたでた、でた!

 注釈欄に思いっきし、ウシュムガルー、ウム・ダブルチュって書いてある!!

 

 ウシュムガル―は複数形で、シュメル語の「おおきな(gal)毒蛇(usum)」に由来とのこと。

 また

 潰滅の嵐につけられた注釈には、ume dabarute シュメル語を踏まえたアッカド語名、と書かれていたのです。

 

 

 この本の参考文献はもちろん例の

新紀元社の「Truth in fantasy 74 オリエントの神々」(著 池上正太 画 シブヤユウジ)2006年

⋯⋯などということはなく、海外の文献などのようです。

 

 とにかく、これでようやくはっきりしました。

 ウシュムガルもウム・ダブルチュも、正当性のあるお名前だったのです。

 これで心置きなく創作にも使えますね。