ポケモン専門ショップ「ポケモンセンター」
そこで販売されている手のひらサイズのぬいぐるみシリーズ。
それがポケモンfitだ。
今までのラインナップはカントー～シンオウのポケモンまででした。
それでも、欲しい虫ポケモンは山盛り。
コツコツと、そろえていたのですが
ある時から、不自然なほどに補充がされなくなる。
スピア―は？
バタフリーは？
アゲハントは？
この謎の答えが、「イッシュ追加」だったらしい。
スペース確保のために、一時絞っていたのかな？
ニュースを聞いたときはとびはねて喜んだ。
イッシュ地方の虫ポケモンは豊作なのだ。
デンチュラ系統
ハハコモリ系統
ペンドラー系統
アギルダー系統
シュバルゴ系統
アイアント
ウルガモス
ゲノセクト
そして何よりイワパレス！！
ＸＹで虫タイプ限定のパーティで冒険をした。
それが初めての出会いだった。
飛行や炎にひいひい言っていたとき救世主のごとくイシズマイが出現。
進化後のチョコパウンドケーキを背負ったようなキュートなフォルムと、頑張っているかのように「へ」の字に曲がった口が絶妙なコラボレーションでハートを撃ち抜く。
タイプは虫岩。
さんざん虐めてくれた炎タイプ飛行タイプに逆襲だ！
ブレイブバードもフレアドライブもはじき返し
圧倒的防御力２００で抜群ストーンエッジすら耐え抜く。
パーティの背中を、ただ一人で守り抜いた守護神。
それが僕にとってのイワパレスである。
これは是非ゲットしなくては。
そう思っていたとき奇跡が起き、普通なら絶対出勤の土曜日が休みに変更される。
神（たまむしプレートのアルセウス）が言っている。イワパレスを買えと。
ポケモンセンターがある県に住んでいるという特権を活かし、開店前にお店へ。
だがしかし
そこにあったのは、マルヤクデのような長蛇の列であった。
さすが⋯⋯！
みんな待ちに待ってたんだよな、推しポケのぬいぐるみ化を。
そしてポケモンセンター内は５分ともたず戦場と化した。
ポケモンfitのコーナーに殺到するファンたち。
人混みのすさまじさは、まるで「まとわりつく」とか「こうげきしれい」のエフェクトのようであった。
ここで、ネットで買えば人混みを避けられるのでは？と思うだろう。
しかし、ぬいぐるみというものは顔の出来栄えに差があるものなのだ。
目が変な方向を向いていたり
顔の均整が整っていなかったり
羽がぐにゃっとしていたり
頬の綿がたりなくて、痩せて見えたり⋯⋯
ネットで買ってしまうと、自分好みの顔が選べないのだ。
そう⋯⋯
ポケモンではお馴染みの厳選が必要なのだ。
そして人混みはマジで膨れ上がっていく。
欲しいポケモンを大量に籠へいれ、しかもそのたびに厳選をして時間をかける購入者たち。
そこに、つぎつぎ殺到するのは後からやってきた別の購入者。
お店側も完全に想定外だったと見え、一方通行を用意するなどの混雑対策を怠っており、３方向からポケモンfitの売り場に客たちが我先にと押し寄せる。
その波にのまれ、先に選び終えた購入者たちが出られない！
店員さんもさ、呑気にアンケートなんか取ってないで誘導してくださいよ⋯⋯
繰り返し言うが、これが開店わずか五分後のできごと⋯⋯
私は全盛期ファイアローを目の前にしたケムッソの心境で、そっとポケモンセンターを脱出し他のお店で時間を潰すのでした。
で、だいたい一時間後
またやってくると、人混みはだいぶマシになっていて、ようやくぬいぐるみ売り場に近づくことが可能に。
レジには長蛇の列ができていたが、店員さんもちゃんと誘導を始めてくれたので混乱もなし。
よかった、よかった。
まあ、長蛇過ぎてキョダイマックスしたマルヤクデになってたけど⋯⋯
しかし、そこでとても顔の出来がよいイワパレスを発見してしまう。
他のイワパレスは二つの目が、てんでバラバラな方向を向いているのばかりだったのに、これはちゃんと正面を見つめていたのである。
こいつは今買わないと後悔する！！
かつて可愛いサンドがいなくて半年くらい粘った経験がそう言っている！
はい！
そんなわけで並んで買ってきました。
イワパレス
デンチュラ
ウルガモス
ハハコモリ
ペンドラー
増えてる！？
いや、せっかく並んだんだからね？
既に持っているアリアドスたちに、新しい虫ポケが加わるのでした。