完全攻略「かつのう九連環」 | 柳花翠蝶の花畑

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オリジナル小説と、趣味の話のブログ。

 

 賢いも強いも幸せも知らない幼少期

 同じ色の積み木をそろえたり

 逆に色違いから同じ形を選んだり

 大きい順に並べ替えたり

 そんなときこう考える子供がいるだろうか?

 こんなことやっててもしょうらいのやくにたたないぞー、と

 いや、決していない。

 そして

 大人になって

 自分がさほど賢くなく、強くもなく、あまり幸せでないと思い始めたとき

 僕たちは焦る

 だが、君のやっていることは将来かならず役に立つ

 

 なんの話って?

 こういう風に大げさな語り口で始まるのはいつも「はずる」の記事だよ。

 

 ハナヤマ玩具から発売される金属製パズル。それが「はずる」

 平たく言えば知恵の輪だが、その出来は抜群に良い。

 パズルとしてはもちろんのこと、デザイン性も素晴らしい。

 キュートなもの、スタイリッシュなもの、ミステリアスなもの様々だ。

 過去にも「キャスト蟹」「キャストエクア」「キャストU&U」「キャストアワーグラス」「キャストサイクロン」「キャストニューズ」を攻略した際に記事になっている。

 

 そして今回は⋯⋯

 おや? 記事タイトルがはずるじゃない?

 

 そう! 今回は番外編でこちら!

 同じハナヤマ玩具から販売される「かつのう」シリーズの九連環だ。

 販売元が同じで、かつ金属製のパズルという共通点を持つため、いっしょにコレクションしてしまおうというわけ。デザインもいいしね。

 しかし⋯⋯

 この九連環。

 中国に伝わる世界最古級の知恵の輪であり、その難易度はおぞましいものがある。

 実際私は夜にいじりだして東の空が白み始めるまで続けたが、睡眠不足に陥っただけで何の成果をあげることもできませんでした。

 そもそも、パーツが多い!

 そのため一度どこかでうまくいったくらいでは、それは一歩目にすぎず、まだまだ続く。

 この連鎖が心を折る!

 絶望に陥り机の上に投げ出すのにさほど時間はかからなかった。

 

 だがそれは

 仕組みが分からずやみくもに動かしていたときのお話。

 冷静に頭を働かせ

 指先を動かして、仕組みの情報を集め

 集めた情報を組み立てて、はずすための道筋を描く。

 

 そしてある時から、あとは消化試合だと確信した。

 仕組みに気が付き、道筋が見え、そこへ向けて前進している実感を得始めたのだ。

 特にこの九連環は、音符が一つずつ外れていくという、目に見える形でそれが分かるので、この状態になればモチベーションは右肩上がりである。

 

 そして⋯⋯

 

 いにしえの世界の謎の王に勝利!!

 はずれました!

 

 このあと元に戻して「完全攻略」完了。

 

 私の見つけた外し方のヒントは⋯⋯ 以下反転

 

 ようは

 さんすうのじゅぎょうです

 しょうがくせいのときみんなおもった

 さんすうなんてなんのやくにたつのってぎもん

 それはおとなになってきゅうれんかんをとくためだよ

 数学の授業自体は直接役に立たなくても、数学的考え方は人生でかならず使うんですね

 

 

 それにしても、骨の折れるパズルだった。

 なにせ手順が多い。

 調べたら、これを外せる速さを競うタイムアタックをする人もいるらしい。納得。

 

 

 

 

 ☆その他のはずるたち

 

 九連環のほかにも、いろいろなものを購入して遊んでいました。

 

 

左 キャストスクエア

 金と銀がお洒落な模様で組み合わさっている。

 はずそうとしても内部でどこかが引っかかっていて外れない。

 仕組みが見えないので想像しなければならない。

 ブラインド系パズルだ。

 ところがコイツ!

 解いたあと「騙されたー!」と爆笑しちゃいます。

 そっか、アレはそういうことだったのか。

 うん、よく考えたら覚えがあったわ。あはははは。

 

中央 キャストチューブ

 2022年最後&最新作。

 これまたブラインド系だ。

 構造自体が一種のトリックで、触れる人に先入観を与えている。

 だが、分かってしまうと本当にあっさりと外れる。

 九連環とは逆の意味でタイムアタックする人もいるらしい。

 

右 キャストバルブ

 水道の蛇口のような形。

 工業製品とか好きな人にはキャストU&Uと一緒にプレゼント。

 しかし、ブラインド系なうえ結構複雑なので人を選ぶかも。

 難易度4となっているが、私はかなりてこずった。

 ブラインド&立体迷路なので、立体物の構造を脳内で把握しないといけない。

 できるかそんにゃことー

 

 

左 キャストバイク

 自転車の形。車輪止めロックのごとき輪っかを外す。

 パズルの構造としては、以前に紹介したキャストABCとまったく同じ。

 形が自転車なのでスポーティーな気分になれるくらいだ。

 そのためか、ABCを残してこちらは廃盤になってしまった。

 形状も相まってコレクションとしての価値が高いといえる。

 

中央 キャストシーホース

 タツノオトシゴ二匹が絡み合う。

 仲良しなのだろうか?

 首を尻尾で締めているようにも見えるが?

 いずれにせよ、くっつきすぎてもアレだし、プロレスならそろそろレフリーとして止めなければならない。

 そんな気持ちで挑もう。

 ちなみに、これまた廃盤品。

 しかもレア。よって高いお値段でフリマサイトなどで買うしかない。

 その場合、この商品はミニサイズ版が販売されており、写真だけでは区別がつきにくいことに注意してほしい。

 ちゃんとした出品主なら、寸法などを記載してくれているはずだし、こちらからの質問にも応じてくれるだろう。

 シーホースを含む、マリンシリーズと銘打たれた海の生き物をテーマにした6種のパズルは、いずれもミニサイズ版がある。

 廃盤になっているこれらを、いまさら集めようとする人はコレクター魂のある人でしょうから、サイズがバラバラでは気になりますよね?

 

右 キャストローター

 一昔前に流行ったハンドスピナーが絡み合っている!?

 実際、外したあとコマのようにくるくる回すことも可能。

 そして解いている間にも、このパズルは回転を繰り返す。

 左右に裏表に、わずかな隙間を縫うようにして、ぐるりぐるりと形を変える。

 その回転を見極めコントロールできるか。腕の見せ所だ。

 あなたの頭脳に挑戦する難易度6のパズル。

 ヘビィユーザーのタイムアタック用として人気らしい。

 

 

 

左 キャストキュービー

 摩訶不思議な四角&お月様

 ミステリアスな雰囲気は洒落たインテリアのようだが、その実あなたを惑わす迷路系パズル。

 お月様を動かして、その位置を変え、ギザギザの隙間をうまく使っていくのだ。

 遊んでいる最中、四角につけられた目がジッと見つめてくるぞ。

 意外性のあるデザインに強く心惹かれるのに、なんと廃盤品。

 手に入れるには苦労する。

 

中央 キャストクロス

 二つのパーツの間にできた隙間が十字架になっている。

 クロスポイズン、クロスシザース、クロスダイブにクロスソーダ―

 クロスはいつの時代でも男のロマンだ。音の響きが強そうだからね。

 で

 このはずるも形状自体が一種の詐欺。

 ダイナミックな発想転換が途中で必要になる。

 

左 キャストプラネット

 SF映画で博士とかが抱えて特攻していきそうな⋯⋯そんな形。

 宇宙を守る気分で解き進めよう。

 観察眼を鍛えていれば、ゴールはすぐに見える。

 あとはそこへつながる道を見つけるだけ!

 球の回転は構造を把握しづらいが、道はいつだって一つだ。

 

 

 

 今回はこんなところで。

 通販でついに日本発売されたアレとかも解いて、そのうち記事にしまーす。