『人はいつもただ善い事をしようと心がけるべきである。考えがその方へ向けられていれば、常にその機会は見つかる。このようにすれば人生はたいへん楽になる。特に逆境にある時にそうである。また順境においても、それに守られて軽弾みや浅薄に陥らないですむ。
絶えず不平ばかり並べて、我慢できる境遇にさえ決して満足しない人達に対して、彼らにまだよくなる見込みがある限り、神はもっと大きな苦しみを与えられる。それは、彼らがどんな生活にもある小さな避けがたい困難とそのような大きな苦しみをとの違いを知って、将来どんな仕合わせにももっと感謝するためである。
だから、小さな不幸にあまり多く不平を並べる者は、えてしてもっと大きな不平を招くものであり、しかも、誰からも同情をしてもらえない。彼のいつもの不平に皆が聞き慣れているからである。
救いの予定
(ガラテヤ人への手紙一の一五・一六)
お前の願いや意見を捨てよ、
今のこの瞬間に眼を向けよ、
主は必ずやその子らを
平らな道によって導くであろう。
待望の空しさを憂いてならぬ、
敬虔な人には強い信仰こそふさわしい。
召された人達は皆
こうした境地まで達した。』
清秋記: